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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
岡本さんの過去
139/592

「ねぇ、だから私と別れて?」


そう言う彼女の肌は元々白いのに最近は更に青白くなっていた。


日が経つにすれ増える彼女の台詞をいつもの様に返す



「そんな事は出来ないし…したくない」



もう何度も同じ会話を繰り返してる



「お願い…せめてまだ元気なうちにサヨナラしたいの…」


病院のベットのシーツはいつも真っ白だ、そんな白い場所に艶のある黒髪が印象的だ


きっと暫くしたら髪をとかしたり出来なくなるだろう…でも俺は最後まで彼女の傍で居たいし、どうしても現実を受け止めたくない


こんなに優しくて綺麗で可愛い彼女が後少しで亡くなってしまうなんて







白雪姫のお城からは結構順調に森を抜けて後少しって所で馬を止めるカインに嫌な予感がした


「コイ…」


「……っ…」


顎を取られて見つめられるとその綺麗な瞳に吸い込まれそうになりそうで目を瞑りそうになると頬に軽くキスをされた


その行動にまた私の気持ちは跳ね上がる


ここは普通は口だよ!

どんな少女漫画でも口にチューだと思う!


でもそれをしないカインの決意みたいのがもう私には堪えられない…


「早くあの2人を結婚させて次にしないといけない事があるから急がないとな」


「は? 」


結婚ってなんて気が早い…この国には恋愛期間とか無いのかな?


まぁ、2人が幸せになってくれたら私も嬉しいけど…何?次にしないといけない事って?


それは…私達の結婚!?


そんな事が頭に浮かんでると馬が走り出す


それにそんな事の前に私を好きにさせるのが先じゃないの?…もう好きだけどさ!


「着いたぞ」


「あ…もう?」


先に馬から降りたカインが私に手を伸ばす


森で言われた事をずっと考えてたら家に着いちゃった


「なんだよ?降りたくないなら、このまま俺の城に連れてくぞ?」


「降りますっ!」


そんな嬉しそうな顔で言われると困るし1人じゃ降りられないからカインに抱き付くとギュっとされる


「絶対に誰にも渡さないから」


「カイン…」


「おいっ!馬の音が聞こえてからちっとも入って来ないから何かしてると思ったら…コイお姉さん、あんまり好き勝手にさせたら付け上がるよ?」


切実が伝わる様な声に思わずカインの背中に腕を回しそうになると聞こえた声に手を止める


だってその声はよりにもよってシークなんだもん


「別に強引にしてない」


「許可取ったの?」


「それは…」


「取ってないなら合意じゃないんじゃない?」

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