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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
継母の隠れた想い
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26

考えるのもおこがましいけど今のカインには私しか見えてないから『生贄』とか言われても聞いて無いかも


「とにかくっ!これから王に会うんだけど白雪姫の事は話しちゃ駄目だから。皆の所に居る事とか」


「何で?」


「白雪姫が王に捕まったらまた白雪姫が苦しむの……白雪姫は岡本さんを待ってるでしょ?帰ってくるのを待たせてあげたいじゃない……カインだって私が反対の立場だったら知られたくないでしょ?」


ちょっと違うけど今はこの説明が一番納得して貰えそう

極めつけにちょっと上目使いをしてみたり…梨子、こんな事をを世の女の子は皆してるって言うけど本当なの?


こんな恥ずかしい行為を。


「お前だったら…誰にも言わないよ、俺の傍から離れさせる事なんてしない」


『男なんて自分に好意があればあるだけチョロいものよ』


チョロいんだ…


「全く…この行き遅れの何処が…」


「カインやっぱり殴っていいかもしれない」



ブツブツ失礼な事を言う継母を本当に殴ろうとしてイケメン執事が変わりに殴られた…既にボロボロなのに凄い忠誠心だな


それから、継母に連れられて違う部屋に向かう途中


「ねぇ、7人の皆の姿を変えたのも貴女?」


「そうだ」


「白雪姫が幸せになれば皆を戻せる?……ううん、戻して?」


カインがイケメン執事と何か話してる最中に小さな声で話し掛けたけど、何となく皆が小人になった理由は聞かなくても解る


それは継母と白雪姫の異性に関してが関係してるんだろう……。

子供は人畜無害とは良く言ったものだよね。


「お前は呼び寄せられた私に協力するのか?生贄として連れて来られたのに」


「この世界に呼び寄せられた事より生贄とか牢獄拘束の方が辛いんだけど…私にも決める権利が有るのよね?」


「…あんなに溺愛されてるのにか?」


「……………」


「お前が来た事によって王子の人格も兄妹達の気持ちも変わってる…本当に不思議だ」


「…とにかく!権利有るのよね?私にも岡本さんにも」


「それは変わらない」


「なら出来る限り協力はするわ、私だって白雪姫には幸せになって欲しいもの。でも岡本さんの気持ちを蔑ろには出来ないからね」


岡本さんの白雪姫に対する気持ちが恋愛じゃないのは何となくわかるけど、それは隠してるかも知れないし本当にただ可哀相たからって事かも知れない……それは判らないけど出来るだけ皆してるって幸せに……って方向に考えれば白雪姫の幸せを願う継母に協力するのは妥当だ


王は白雪姫を確実に不幸にするもの


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