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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
継母の隠れた想い
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つか、寝れなくてトイレに行きたくなったのってカインのせいじゃない?


それなのに先にさっさと寝ちゃってさ

眠れない乙女心を返せ!

このエセ純情少年め!



「言わないで欲しい事って白雪姫の事でしょ?」


鏡があれば白雪姫の居場所が今何処かなんてわかるもんね、ずっと岡本さんと森の小屋に居たのも知ってる筈



「そうだ…王は今血眼になって白雪姫を探してる、今何処に居るかなんて情報は教えたくはない。早く幸せになる為に違う世界に行ければいいものの」


そうか、岡本さんは今現代に…本来の場所に戻っちゃってて白雪姫は相当ショックを受けてるんだよね?

それも知ってるんだ…もう継母は白雪姫のストーカーだな、愛が有りすぎる継母って…。


「ねぇ…そもそも岡本さんは白雪姫を愛してる様には思えないんだけど…」


岡本さんの事情は全く知らない。

名前と年齢とか…それにあまり童話とかに詳しく無いから私みたいにメルヘン願望は無いと思う


現実に『白雪姫と付き合いたい!結婚してぇ!』とか思ってる人が引き寄せられるんじゃないの?

考えてて気持ち悪いけど私みたいな奴が


「そこがおかしいのだ!あんなに愛らしい白雪姫を愛さない男など居ないと言うのに!」


「………」


「あの男の現状を考えると必ず恋に落ちると思っていたものを…ただ見守って王子を捜そうとして…まるで見守る様に傍にいるだけ…」


継母の白雪姫愛は重症だな


白雪姫の為なら空間管理者を操り私と岡本さんの事なんてちっとも考えなく呼び寄せて


…白雪姫はあの岡本さんだから好きになったと思うんだけどな。

優しく自分を見守ってくれてる姿に…直ぐに恋に落ちるような相手は逆に嫌われたと思う。


だから人選は間違って無いと思うけど岡本さんの向こうの事情ってなんなんだろう?


ガチャ…


オーバーリアクションな継母を無視してると鉄の扉が開いて昨日のイケメン執事が現れた


「王妃様、連れて参りました」


「コイっ!お前っ……!」


「きゃ……ちょっと……っ…」


イケメン執事の後から継母が言った通りカインが連れて来られて私の姿を見た途端抱き付いて来た

継母なんて全く無視して眼中に無いとばかりに…つか、なんでカインは野放しなの?


いきなり抱き付かれたのも困ってるけど1日拘束されてた身としては不公平な気分になる


だってカインはあのフカフカのベットでお休みになられてたんですよね?

しかもここまで拘束されて無いなんて…不公平じゃあないっすか?


「このまま連れて来たのか?」


「少し……彼女の元に連れて行くのなら抵抗はしないと…逆に脅されました」

私はイケメン執事の顔しか見てなかったけど王妃の言葉で全身を見ると結構な血が付いてるし服が…高そうな服が破れてる…


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