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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
継母の隠れた想い
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1番とかも問題だけど…カインはシンデレラの王子様を知ってるの?


アイツって言い方は知ってるって事だよね?


なんで?なんで?

メルヘンワールドって繋がってたりするの?


まさかこのリュクエさんみたいに親戚とかじゃないよね?


「開けるぞ」


私の頭の中の整理なんて関係ないかの様にカインが大きな部屋の扉みたいな前で私に言うとスッと鎧の人達が綺麗に左右に別れて待機する


この大きな扉で普通の部屋じゃ無いって事は理解出来るけど……昔から嫌な予感だけは当たるんだよなぁ


「今、帰りました」


「王妃、私も戦況が好転して状況を伝えに早馬で戻って来ました所にカイン王子と会いまして……同席させて貰いました」


扉を開けると2人が一斉に片足を着いて頭を下げる


リュクエさんなんて言い方までガラリと変えてる。やっぱり王子なんだ?それにその理由で戻って来てたんだ


「そんな挨拶は要らないわよ2人共、その女性がカインが連れて帰って来た花嫁なのですね?」


「え?」


ヤバイっ!

自分だけ突っ立ってたよ……しかも目の前の王妃は立ち上がってこっちに来るし!


私は思わずその場に土下座するように座り込み頭を下げた


「挨拶が遅れてすみませんでした!」


社会に出て実感した事は『長い者には巻かれろ』と言う悲しい言葉


迫り来る王妃様とやらに反射的に逆らってはいけないと思いフカフカな絨毯だけど土下座をしてしまった

このままスリスリして現実を忘れたい。


だってこれから絶対に怒らせてしまう事確実なんだもん!


『予言の姫』でも『聖女』でも『救世主』でもましてや『花嫁』なんて言葉はまだ……本当にごめんなさい!的な事になるに決まってる。


話は違うけど私がアリスみたいに『打ち首じゃ!』って言われるかも……


「おい、何やってるんだよ!」


カインが私の腕を引っ張って立たせようとするけど抵抗してると、温かい手が私の手の甲に触れた


「うふふ……面白いお嬢さんね、カインの言う通り立って頂戴?でないと私もこのまま座ったままよ?」


顔を上げると目の前に王妃様の笑顔と言われた通りわたしと同じ様に絨毯に座ってるし!


これは一体何罪になるのかしら!


「ほら、立て」


今度は変な意味じゃなくてカインに身を預けて立たせて貰うと王妃様も立ち上り私の顔を見つめる


「大丈夫よ、大体の事はカインから聞いてるから、余計な重荷は気にしないで?」


「え?あ……ええっと聞いてるとは?」


なんだろう……言葉遣いが思い付かないよ、カインも王子だけど別に関係ない感じだし。リュクエさんにも怒鳴ったし…でも国の王妃だもん、変な話し方したらいけないよね?


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