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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
継母の隠れた想い
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どうかカインの顔バレが余り広まってませんように!


でも私達の国みたいに盛大に年の行事に国民の前に姿を見せたりしてるのかも…。


まぁ、マントを被りたい気持ちはあるから日射しが強くて助かった

カインが何の疑いも持たなくてラッキー


「ここからがノクターンの国の領地だ」


そう言われて顔を上げると既に国の兵士と会話して大きな門を通っていく


「王子、その方は?」


「あぁ、俺の運命の姫だ」


なっ!?


コイツ今、なんて言いやがった?!


そこに居た兵士達は数人、お互いに顔を見合わせて笑顔になる


ヤバイ…!

これはヤバイ!



「違います!!だから喜ばないで下さい!」


先手必勝


相手は数人、まだ勝機は有る!


マントを被ったまま私は喜ぶ寸前の兵士達を制止した


「運命の姫でも予言の姫でも無いですから!もし…変な噂を広めたら国は幸せになりませんからねっ!」


「おい…」


「返事をして下さいっ!」


黒いマントを被った怪しい女に威圧的に声を掛けられ若い兵士達は敬礼をした


「こんな格好だけど怪しくないから…後、俺の為にも俺が言った事誰にも言うなよ」


カインは溜め息を吐きながら兵士達と別れた


チラリと後ろを見るとまだ敬礼をしてる…


「お前さぁ…」


「だって!あの人の達…絶対歓びそうだったじゃない!姫だと思われるのも聖女に思われるのも荷が重いよ」


だったら怪しい魔女で良い!


「ったく…姫になる自覚を持てよ。まぁ、今のお前の姿を見ても誰も国の救世主には思わないから安心しろよ」



「自覚って…」


救世主なんて言われたら余計に自覚なんて持てるか!



「これから城に行くのにそんなんでどうするんだよ?」


「………」


「そんな嫌そうな顔されると俺だって傷つくぞ」


「…そんなに顔に出てた?」


「あぁ、どんなに顔を隠しててもお前の事見てるし?」


「ちょっと…ちゃんと運転じゃなくて…馬っ!」


わたしが被ってるマントを少し上げて額にキスをしたカイン

勿論、馬は軽快に走ってる最中だ


現代なら交通事故になる様な行為をサラッとしてきちゃって……ムカつくなぁ


怒っても微笑まれるとこっちが馬鹿馬鹿しくなってくるんだもん





「カイン王子だ!」


「あー!帰ってきたの?」


誰も居なかった林道を抜けると街が見えて少し安堵する


森から見た時みたいに荒れてはない感じ…活気も凄く有るとは思わないけど、こうやって子供達が外で遊んでると言う事は街はまだそんなに酷く無さそう


「おー、帰ってきたわけじゃないけど久しぶりだな」


馬から軽く降りて話し掛けて来た子供の頭を撫でると近くに居た子供達がカインに寄ってきて話し掛けてる


接し方からすると初めてじゃないような態度だし…子供の名前も知ってるみたい




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