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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
白雪姫と7人の小人と王子と異世界人2人
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カインに駄目元で『それは1人で行って来て帰り家に寄ってよ』と言ってみた


えぇ、最低だなっと思ってますよ?


純情かどうかは知らない男の子の恋心を利用して一昔前のアッシー君(送り迎え専門のお付き合いの事)扱いしようとしてるんだもん


勿論、頭を叩かれた


その行為には自分でも反省したからやり返したりはしなかったけど


『俺の姫になるんだから自分の国を少しは見に行くのも良いだろ?』とサラリと言った


カインの俺の姫発言はそろそろ慣れて来たけど『自分の国』って…それは私の国になるんだからって事?


確かにカインのお嫁さんになったらお姫様で…でもお兄さんが将来的には王になるから…私の国なんてだいそれた事を

いやいや、そもそも結婚なんて!


「あぁ!やっぱり眠れないっ……と…」


ガバッと起き上がって急いで口を手で覆い隣の白雪姫を見るけど、起きる気配は無い


相変わらず綺麗な姿


眠ってるみたい…って眠ってるだけどさ…


白雪姫が起きる前に岡本さんが戻って来ると良いな


「水でも飲んで来よう」


まるで変態みたいに白雪姫を見てて頭を振りながらベットから出て居間に行くと小さな明かりが付いてた


誰が居るの?


皆、早くに寝た筈なのに


静かに近付くと緑色の寝巻を着てるイルーナ君の姿に声を掛けようと思って止めた


両手を枕にする様に…学校の机に寝てる感じに見えて前に回ると思ってた通りイルーナ君が寝てる


一瞬本当にイルーナ君か確認してしまった


それは目印の眼鏡を掛けてなかったから


昼間のサーシャちゃんの言葉を思い出した


『眼鏡で隠れてるけど結構イケメン』って言葉


眼鏡してても整ってる顔だからきっと大人の姿になったらカッコいいだろう…

つか、7人とも美形ってこの世界で私の周りは美形ばかりだ…


それにしても良かった…声を掛けなくて


もう少しで起こしちゃう所だったよ…


「………」


でもこのままじゃ風邪を引いちゃうかも知れないけど…抱き上げて部屋に連れてく事が出来るだろうか?


年齢的には8歳…小学2年生の男の子を抱き上げた事が無いし。今更だけど体力には自信が無い



私は1度部屋に戻って毛布を持ってくる事にしてリビングから静かに移動しようとすると何かに引っ掛かった


「姫……」


「………」


小さな声に振り返ると私の寝巻をイルーナ君が掴んでた…


テーブルに引っ掛けちゃったかと思っちゃったよ…借り物の服を破かなくてセーフ!




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