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憧れはシンデレラの王子様なのに私は白雪姫?  作者: 本庄梓
小早川シンデレラ
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「いやぁ……昨日は大変だったよ、彼さやっぱり浮気してたんだよね…」



「…………」



「覚悟してたけどさぁ…ねぇ、聞いてる?」



「え?あぁ……浮気ね、うん聞いてる」



梨子の彼氏の浮気なんて悪いけど忘れてた…なんてったて私にとっては2週間前の出来事だもん


私は炊事洗濯と2週間働いていたんだ……実際こっちの時間が過ぎてたら浦島太郎状態で困るけどどうやらそれは違うらしい



梨子の愚痴を聞きながら私は定時になるのを待った



「お疲れ様でしたっ!」



「えっ……ちょ!」




誰に声を掛けられる前に自分から挨拶をする……良い心掛けだが、呼び止められたくない一心で足早に目的の場所に向かったが…



嘘……居ない。



見渡しても何処にも居ない…2人共。



若い男性は居るかどうか分からなかったけど、お婆さんは絶対に居ると思ってた…


通る度に見掛けてたから



「嘘でしょ……」



手掛かりが一気に無くなってしまった事に思わずその場にしゃがみこんでしまった


その時見た指輪は相変わらず硝子玉が2つ


まるで最初からそうだったかの様に



「こんな事なら、もっとちゃんと選べば良かった…」



帰り道の電車内のドアに映る自分を見ながら呟く



あの時、硝子玉が付いたアクセサリーは他にもあった、3つだけじゃなく、7つ付いてるのも…。



後、2回……



もし、7つ付いてるのを選んでれば後、7回向こうに行けるのかも知れない…値段だってきっと、70円だろう



「……チッ!」



思わず舌打ちをして帰路に着いた





自分の部屋のベットの上


やっぱり抜けない指輪を嵌めたまま眠る事になる



今度はどれだけ行けるのか?

やっぱり毒リンゴを食べたシーンからなのか…



私は眠りについたが…




「……どうしたの?早いじゃん?」



「いや、早く目覚めちゃって」



「ふーん、珍しい」



また向こうに行けなかった


私はあれから向こうの世界…と言うか夢の世界に行けないまま1週間が過ぎた。



1週間前、普通に朝起きた時ビックリした


なんの確証も無いけどまた行けると思ってた白雪姫の世界に行けなくて…


指輪の硝子玉も2つのまま


1週間も行けないとやっぱり只の夢で、偶々硝子玉が1個無くなったってだけじゃないかと思えてきてた時…私は男性を見つけた!


あれから2人共姿を現さないから、お婆さんは高齢で足腰が弱くなり来られなくなって若い男性は、色々場所を変えて売ってるんだろう…と勝手に思い込もうとしてた

その矢先だ

素通りしようとした瞬間、麻のローブが見えて足が止まった

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