91『命名』(信長)
○織田信長とイエス・キリストは、こんなところもそっくり!?
信長は、家臣たちをいろんな名前を付けて呼んだ。
羽柴秀吉を………猿。
明智光秀を……金柑頭。
黒人青年を……彌介。
極めつけは、自らの息子(後の信忠)の幼名に――
《奇妙丸》という奇妙な名前をつけるくらい、
――名付けの天才?なのであった。
特に《彌介》と名付けられてた、黒人青年は――
本当に嬉しかったと思います。
この名前の意味を拙者か独自に、
――辞書を調べてみて……ビックリ仰天!
何故かというと、あまりにネーミングセンスが、神!
そう神がかっていたからです!
『彌介』の――
『彌』には、“より一層”という意味がある。
『介』には、“硬い殻”という意味ががある。
つまり合わせると――
――より一層硬い殻だ!
つまり、
黒人青年の肉体は、
日本人にはない、《人より頑強な体》って意味になります。
「はぁ~?」と感じたあなた!
拙者が名付けた訳ではありませんので、悪しからず。
……しかも実は、彌介には、もう一つ意味があるのだ。
『彌介』の――
『彌』には、“尚一層”という意味がある。
『介』には、“助ける”という意味ががある。
つまり合わせると――
――尚一層、助ける。
さぁ、いったい尚一層、何を助けるのでしょうか?
織田信長は、宣教師の奴隷であった黒人青年を解放し、
家臣として召し抱え、そして名付けたことからすると――
――尚一層、自分を助ける。
これが一番相応しく感じます。
つまり、『彌介』という名前は、
元奴隷の黒人青年に――
そう今までは主人に使え、主人の為に生きてきた者に、
これからは、“己を大切にして生きよ!”という、織田信長の熱き魂を込めた絶妙の名付け方であったのである。
――では、もう一人の救世主、
イエスさんのネーミングセンスはいったいどうなのか?!
次回、乞うご期待!
兄弟よ、汝を召されたのは――
自由を与える為なり
『ガラテヤ人の手紙』