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89『解説:ヨハネの黙示録』(2)

黙示録の内容はかなり難解ですが、出来る限りシンプルにすると、

使徒のヨハネが、終末の世界を予知夢?で見た内容です。

絵画で有名な『最後の審判』もこの話をモチーフにしています。


簡潔に『ヨハネの黙示録』をまとめると――

まず神の玉座に座る小羊=キリスト(イエス)が登場します。

その子羊が七つの封印を開封する。

第一の封印:白い馬。勝利の上に更に勝利を得ようとして出て行く。

第二の封印以降は、人類にとって恐ろしいことが起きる。


七人の天使がラッパを吹く――

また天変地異など天罰で人類が酷い目にあう。


天で戦いが起こり、魔王サタンが地に投げ落とされる。

サタンの化身である色々な獣が現れて、暴れまわり人類がまた酷い目に合う。


……そういうサタンによって人類が大被害にあったり、

神の天罰によって人類が大被害にあったりが、繰り返される恐怖の内容。

そして、『聖書』最大の謎である、有名な暗号666かがここで登場する!


サタンの化身である獣は、すべての人々に、その右の手あるいは額に刻印を押させ、

この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。

ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。

――そして、その数字は六六六である。(『ヨハネの黙示録』)


そして日本人にも有名な世界最終戦争である――

《ハルマゲドン》が起こる。


これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった。

そのために三つの悪霊は、ヘブル語でハルマゲドンという所に、王たちを召集した。(『ヨハネの黙示録』)


――その後、最終的にサタンをキリストが完全に倒し、信心深い信徒は、『最後の審判』で永遠の命を得る。

そして永遠の楽園エデンが到来することで、神との約束が成就して、聖書は終わります。


「そういうことであったか!」

織田信長は、身を乗り出すようにフロイスの前までくると、フロイスの両肩を両腕で掴むと、

「ようは、ヨハネの黙示録のような出来事が起こり、最終的にハルマゲドンが起こった後――

この世界は救われるということであるな!」

「大雑把に言えば、そうです」

「ならば、余が実現させようぞ、その黙示録とやらを!」

「はぁ……」

興奮して突拍子もないことを言う信長を見て、

話半分で聞き流すフロイスであった……。

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