85『Re:奇跡の価値は』~ここまでのまとめから始まる、新章突入!
(リプレイ)
――イエスが、預言者イザヤの預言書『イザヤの書』を見て、
自らが救世主になるーー
《イザヤの書救世主計画》を実現させるべく活動し、そして完遂させキリストと成ったように、
また信長も、救世主と成ったイエスの一代記『福音書』を見て、
自らも救世主になるというーー
《エヴァンゲリオン(福音書)計画》を実現させるべく活動し、
『本能寺の変』を計画したのではないのか!?
ーーと、拙者は考えるのである!
……そして読者諸兄は、
またまた馬鹿なことを!と、考えるのであるが、
……実は、そもそも信長はイエスの真似をせずとも、
もともと《救世主》なのであった!
そしてその根拠はーー
《ここまで述べてきた通りである!》
――織田信長は、苦しむ人々を救うために強大なる支配勢力と戦い、そしてその統治下において、乱世の中の楽園とも言うべき平和な天下を創出させた。
まさに救われた多くの人々にとって彼は――救世主であった。
また、信長は、変革のために命がけて必死に生きてきた結果――
多くの危機に会いながらも、奇跡的に今日まで生きてきた。
そう信長は幾多の奇跡によりーー
自らが、天に愛されていることを知った。
いや、確信した。
そしてそれは自らの天命を知り、それを自覚することでもあった。
「そう、天に愛されているこの余ならばーー
イエスのようにすれば上手いくのではないか。
ーーならば、その天命に応えようではないか!」と。
そう、信長は自身を彩る奇跡の数々を前にしてーー
この《奇跡の価値》は、一体なんであるかを思い、
そして、《奇跡の価値》を知り、
そう、人並み外れた奇跡を呼ぶ“天に愛された”自分自身の価値を知り、
ーーそしてそう、だからこそーー
天に“選ばれし者”であることを知った信長はーー
伝説の救世主――世界を救うキリストに成れるのではないか!
ーーと信長は思い、救世主伝説を叶えようとしたのではないのか!?
ーーと、拙者は考えるのである!
……しかし、織田信長は、ふと思った……
イエスがキリストと成りて、世界を救ったはずが、
この日本はもとより、フロイスら宣教師から世界の情勢を聞くに……
争いはどこでも終わってない。
……これはいったい何故なのであるか?
次回予告
ついに織田信長は、
『ヨハネの黙示録』の存在を知ることになる!
そしてついに始動する、
《エヴァンケリオン》計画の先に見える世界とは……いったい?
次回『ヨハネの黙示録』(仮題)
――乞う、ご期待!