71『類似99.9%』
○救世主
イエスもそうです。
イエスも世界を変えました。
ユダヤ人である彼は、当然ユダヤ教徒であった。
しかし、その教義に疑問を感じた時――
彼はその『変革』を志した。
当然彼もまた、その決意は死を自ら招く可能性もあった。
しかし、自らが信じる教えを広めるために彼は生きた。
――そう、彼の愛は彼の命と引き換えにして、世界に広がっていったのです。
こうしてイエスと対比して信長を見ていくと――
『日本王国記』の信長が述べた、
「余は自ら死を招いた」という最期の言葉は、
『信長公記』の最期の言葉、
「是非に及ばず(致し方ない)」と合わせると――
彼の真意か解るような気がします。
余の改革を止めようと、光秀に裏切られたことは致し方ない。
旧来の利権に縛られた抵抗勢力に挑み、死に物狂いで世の中を変革してきた。
……その結果が、自らの死を招いたとしてもである。
――これはを信長をイエス、光秀をユダに置き換えても見事に当てはまります。
私の改革を止めようと、ユダに裏切られたことは致し方ない。
旧来の利権に縛られた抵抗勢力に挑み、死に物狂いで世の中を変革してきた。
……その結果が、自らの死を招いたとしてもです。
――こうして信長とイエスの人生を見てくると――
いつの時代でも英雄とは、本当の英雄というものは、
自らの命を顧みず、多くの人々を救う者のことだと感じます。
そういう意味で二人は――
信長とイエスは英雄であり、救世主であったと言えると思います。
――ということで、
●只今の信長・イエスの“類似率”はーー
……99.9%。
になりましたところで、第三章終了です!
そしてお待たせしました、第四章からは――
信長、『エヴァンゲリオン計画』再始動です。
信長がイエスと100%類似するための、あと残り0.1%とは?
そして信長が、聖書最大の謎、
『ヨハネの黙示録』暗号666の謎に迫ります!
次章『世界の中心で愛を叫んだ、獣(仮題)』
――乞う、ご期待!