62『新世界』
『イエズス会日本年報』のフロイスの“ご利益”記述は、
全て織田信長が、統治して実現したことを表している。(『』内引用文)
『第一に、
富者がここに来て拝めば、ますますその財を増し、
身分が低く哀れな貧者が参詣すれば、
この寺院を訪れた功徳によって富者になり、
子や後継者を持たぬ者は、家系を絶やさために直ちに子孫および長寿を得る。』
第一のご利益についてはーー
信長統治下では、戦争がなくなり犯罪がなくなり、世間に安心と信頼が醸成され、『楽市楽座』政策によって流通経済が活発になり、安心して子孫繁栄を願える平和な状況に成ったことを指している。
『第二に、
寿命は八十歳まで延び、病はたちまち癒え、
己の願望、健康、および平和を得るであろう。』
第二のご利益についてはーー
当然戦乱が無くなれば、戦で命を亡くすこともなくなるし、その結果、自らの願うこと望むことに邁進できる世の中になった事実を指す。
『第三に、
毎月、余の誕生日を祝祭日として、当寺に参詣することを命じる。』
第三のご利益についてはーー
総見寺とは信長の天下統一のシンボル安土城の中にある。
つまり、その安土城の中を毎月参詣するのだから、
安土城内は庶民にとって、親しみある場所であり、
平和を望む者には味方となり、お主らを守る。
また平和を乱す者にはたたちに鉄槌を下すぞ、ということを指す。
『第四に、
以上のすべてを信じる者には、確実に疑いなく、約束されたことが必ず実現できるであろう。』
第四のご利益についてはーー
おさらいになるのですが、
平和な世では、望むこと全ては実現可能である。
だから皆の者、平和な世で、目的実現のために努力せよ。
ということを指している。
これを、信長との類似率96%になったーー
イエスの有名な言葉で締めくくりますと、
求めなさい、
そうすれば与えられる。
探しなさい、
そうすれば見つかる。
門を叩きなさい、
そうすれば開かれる。
誰でも求める者は受け、探す者は見つけ、門を叩く者は開かれる。
ーーという『マルコによる福音書』第七章の言葉になります。
このイエスの素晴らしい言葉は、キリスト教の聖書解釈では、神は神に望む者、神を信じる者を救われる。だから、神を信じて行動すればご加護がある、みたいな感じです。
ただこの言葉、私の大好きなイエスの言葉の一つなのですが、逆にキリスト教徒でない方にこそ知って欲しい言葉です。
例えば、いじめられたりとかつらいことで、引きこもったり、心を閉ざした方に届けたい。
あなたが、何かを求めるからこそ、何かを得ることができる。
あなたが、頑張って行動するからこそ、結果を得ることができる。
あなたが、門を必死で叩いたから、門は開かれたのです。
この現実社会に対し、あきらめずくじけずくさらず、あなたの望む世界にするためには、あなたがこの現実社会に積極的な関与すること必要なのです。
だから、さぁ、まず家のドアを開け、家の外へ勇気を持って踏み出そう!
こうやって、キリスト教視点を外して、人間イエスさんの言葉として解釈するとーー
なんか、フロイスが記した信長神のご利益と、
このイエスの言葉が、
もちろん書き方は……
かたや悪魔的で、かたや救い主的ですが、
拙者には、同じことを述べているように感じてしまいます。
そして、その皆が望む世界を実現可能にするためには、それぞれの望みに邁進できるように、当然平和な世界でないといけませんよね!
そうです、信長は、人々のために平和な世を構築し、
そうその統治下において戦乱の世界を終わらせ、
まさに人々安心して平和に暮らせる世界という、
ーー新しい世界の扉を開いたのです。




