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61『資料解釈』

○『新世界』へいく前にーー


フロイスはほんとに“記録魔”で、信長のことを知るためには本当にありがたい資料を多数残してくれてます。


ただ、キリスト教視点に基づき、神に成った信長を糾弾することになってからはーー

その書かれたる文章も、反信長的な書き方になっています。


そこで、フロイスの『日本史』等のフロイスの書簡を読む時は、その文章を杓子定規に受け取って解釈しては、真実が見えてきません。


そう、フロイスの“反信長フィルター”を外してから、フロイスの文献を読む必要があります。


そうすれば、信長の真の姿が見えてきます。


先に述べた総見寺に参詣した時のご利益、みなさんもあまりのご利益満載に、驚かれ記憶に残っていると思います。そう、あの傲慢とも感じる内容です。


しかしそうです、この“ご利益”の記述、反信長視点を取り外してみると解ることがあります。


そう、このご利益として書かれたる内容は、ご利益の話ではなくてーー


実は、



ーーすべて実際に信長が統治して、実現してきたことを表しているのです!



……また読者の声が聞こえる。

「また都合のよい解釈を……」

「ご利益どころの話じゃなくて、あの願えば何でも叶うみたいな極楽のような内容、全部実現したとでもいうの?

……あり得ない」

「フロイスが、反信長視点なら、作者は信長大好き視点じゃないか」


……否定はしません。



そしてまた色々な解釈で楽しむというのも、歴史物を読む楽しみの一つだと感じております。


そしてどちらにしても資料解釈というものは、

その解釈が、より実際にあった事実に近いかどうか、真実に近いかどうかでーー

解釈があっているか、間違っているのか判断すべきです。

さぁ、あのご利益満載で傲慢な感じのあのご利益ーー


フロイスの悪魔的な解釈がより真実に近いのか?


月風のシロッコの解釈が、より真実に近いのか?


どちらがより真実に近いかどうか、

決めるのは当然……



ーーあなた次第です!



そしてお待たせして、すいません!

次回、今度こそーー



第62話『新世界』です!

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