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54『イエス、最終回』

例えば、会社の社則で、

昼休みは、ご飯食べたあと絶対寝てはダメというルールがあったとする。


当然社則は、会社の運営が効率的に運営されるために決められたルールです。

でも、例えば会社で寝ること自体けしからん!と社長が考え、休憩中に自分の机でうつ伏せに寝ることを完全に禁止するとどうなるか?


当然、昼休み中から眠たくてしょうがない社員は、昼休み後の業務中にうとうと寝てしまう。

この場合、寝てしまった社員が悪いのか、

昼休みに“寝るの禁止”のルールの方が悪いのか?


ーーそう、イエスは何のためのルールかを、問うたのです。

あくまでも安息日は、人が素晴らしく生きるための掟のはずなのにーー

空腹で死にそうであったとしても、安息日だからということで我慢を強いられ、その者が体調を崩したり亡くなったりしたら本末転倒ではないか。


つまり、

「安息日は人のために設けられたもので、人が安息日のためにあるのではない」


という『マルコによる福音書』の言葉は、


「ルールは人のために設定されたもので、

ルールを守るために人が生きているわけではない」ということになる。


そう、イエスは権威主義で律法至上主義で凝り固まった支配層やその追従者であるパリサイ派を批判し、この生き苦しい時代を変えるためにーー

より自由でより人のためにある世界を目指して活動したのです。


当然、それは権力者や追従者には、忌み嫌われる行為であり、イエスの活動はさんざん妨害を受け、苦難に陥った。


そして彼ら敵対者は、最終的にイエスを偽預言者として殺してしまうのでした。


ーーイエスはこのように、

宗教改革者であり、後に続く者にどういう生き方こそが大事か、それを伝えたのでした。

そしてそのイエスの教えは、イエスのその愛は、その後結実しーー

世界宗教となって多くの人々の心の平穏のよりどころとなるのでした。※(後書き)



ーーということで、お待たせしました!

第二章『運命の類似』ようやく終了です。


信長とイエスの類似性を追究してきましたが、

いよいよ本作の信長イエス類似メーター、



●只今の信長・イエスの“類似率”はーー


……96%。



となりました!


ーー読者諸兄の皆様方の中にも、信長とイエスが似ている、かなり似ていると感じてくださる方が増えてきたのでは?と、勝手に拙者は思っております。


ただ、正直なじみのないイエスの話ばかりでしたので、説明するのも解釈するのも大変で大変で、正直つまらない方も多かったと。


ーーでも安心してください!

イエスのことを知ると、

次からの怒涛の信長ターンが百倍楽しめますから!?




ーーついに新章突入!



予告、



《信長、ついに神になる!》



乞う、ご期待!






※ただしその後教団が、当時のパリサイ派のように教義絶対主義となり、暗黒の中世で魔女狩り・異端審問・科学否定と、近代でのユダヤ人迫害の容認となってしまったのは、無論イエスの責任ではない。

また、現在の教会はそのことを反省し、謝罪することで、自己改革に努めることで、信者方に信頼と安心を与えている。

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