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44『イエス、危機一発』

イエスの場合も実はーー

命を狙われていました。


イエスは宗教改革を志したのですがやはり、旧来勢力からみれば邪魔な存在です。


それで事あるごとにイエスに難題を吹っ掛けて、ぼろを出させ追及しーー

それを根拠に偽預言者・偽救世主として葬りさろうとしていました。


そのイエスの危機的な状況を理解する、

ーー有名なシーンがあります。


罠をかけようとパリサイ人が、イエスに尋ねました。


「……ところで、ローマに税金を納めることは良いことでしょうか?

それとも、納めなくてもよいでしょか?」

相手の罠を悟ったイエスは、

「なぜ私を罠にかけるのか。

その硬貨を持ってきて私に見せよ」と言われた。


ーー彼らは硬貨を持ってきた。


「これは誰の肖像で、誰が作ったものか?」

とイエスが尋ねると、

相手は「ローマ皇帝のものです」と答えた。


イエスは、

「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ」

と言われた。


彼らは心中多いに驚いた。


ーーこれは、福音書の一つ『マルコによる福音書』に載る有名なシーンですが、


なぜイエスは、

「税金をローマに納めたほうがいいのか?」

の質問に直接答えず、

「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返せ」

と答えたのか?


……実はこの質問には、

恐るべき“罠”がしかけられていたのです。


「税金をローマに納めよ」とイエスが答えれば、

イエスは、殺されていました。


では、反対のことを言ったらどうでしょう?

「税金をローマに納めなくてよい」と。


……やっぱり、イエスは殺されていました。


そうこの「税金問題」は、イエスがどちらの答えを答えても死ぬことになる、恐るべき《大問題》だったのです。


またキリスト教徒ではない聖書の一読者なら、聖書に載るこの展開に、イエスがどう答えるのか?

……ワクワクドキドキする場面でもあります。


そして『聖書』は、信者信仰関係なく、一つの読み物として、……難解な部分も多いのですが、

ーー結構面白いです。

また、世界で一番信仰されている宗教なので、世界の人々のバックボーンを理解する、一つのツールにもなるとは思います。








さぁ、その危機一発の状況で、

ーーイエスはしかし、あきらめない!














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