表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/280

33『奇跡の軌跡』(信長)

織田信長の奇跡もたくさんありますが、

やはり一番有名な奇跡と言えばーー


『桶狭間の戦い』の時の状況です。


前述したこの戦国史を塗り替えた、

信長一世一代の大勝負で有名な、この桶狭間の戦いをもっと詳しく調べると、信長の奇跡の凄さが分かります!


ご存知のように、当時駿河の大大名であった今川義元が、信長の治める尾張に、三万の大軍勢で攻めてきました。


対する信長の手勢は三千ばかり。

どう考えても勝目が無いのに信長は、

味方の砦が落とされたとの報を受けるとーー

なんとさっと単騎で出陣してしまう。


「殿を一人にさせるわけにはいかない」と家臣が慌ててついてくとーー

信長は、

「小勢だからと言って大勢を恐れるな。

『勝敗の運は天にある』ということをしらぬか」

と味方に激を飛ばします。

そしてーー


山際まで軍兵を寄せられた頃、突然にわか雨が石や氷を投げつけるような勢いで、敵の方に向かって降り、味方には後ろの方から降りかかる。

沓掛の峠の下の根元に、二抱え三抱えほどの楠が、

この雨と風で東の方へ吹き倒された。

あまりの出来事に、

「このたびの戦いは、熱田大明神の神の戦いであるか」

と口々に申したことである。


やがて雨が止まり雲の切れゆく様子をご覧になって、信長公は、槍を取り大声をあげて、

「すわ、かかれ、かかれ」と仰せになった。


黒煙を立てて打ちかかる信長勢を見て、

敵は水を撒き散らした様に慌てふためいて、

今川方は、後ろへわっと崩れたった。

(『信長公記』)


こうして今川勢を打ち破り、十倍の敵を打ち破るという奇跡的大勝利をーー

信長軍はおさめたのでした。


しかも、その勝ち方がまた凄い!

信長軍が、義元の軍勢に接近する時はーー

大雨でその行動を秘匿され、

逆に信長軍が義元軍に接近し、攻撃態勢に入ったその時にーー雨風が止む。

そう、大木が倒れるほどの暴風雨が終わって、視界が開けた義元軍の前に、信長軍が突然現れーー突撃してきたのだ。

こうして突然現れた敵軍に驚いた義元軍は、まともに抵抗することもできず崩壊し、大大名の今川義元は首を取られてしまったのである。


ーーそう、


ーーそうまるで、信長が天気を操ったようにさえ感じる、まさしく奇跡の戦いなのでした。







●只今の信長・イエスの“類似率”はーー


……70%。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ