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269『……ついに、キリスト教最大の敵サタン登場?!』

ムッギョギョギョギョ……


黒い大蛇の群れは、周囲を漆黒の闇に変えながら東の空に昇っていく……。


「ウッ……」あまりの圧倒的なプレッシャーに、フランシスコ・ザビエルの円形に剃り上げた頭頂部は、ヒリヒリ度Maxで悲鳴を上げているかのように痺れて痛い!


ゴグルグルッ……


そして、東の空でうようよと集まり集まり、大きな大きな渦と化していく……。

そしてその大きな黒い一つの渦と化したそれは、まるで……



「《黒き龍》!……これこそが、我が師ロヨラ様の見た……」



しかも、その渦のそう黒き龍が渦巻き渦巻き、その周辺部からどんどん中心部に近付くほど――


何故だか……何故だか……

黒き龍のとぐろの中心部は、鮮やかな色彩を放ちながら何かの映像……いやはっきりした《風景》に変わっていく。

そう、まるで黒くて丸い巨大な額縁の中に描かれた風景画のように……はっきりとザビエルには見えた。




「ロヨラ様、これはいったい……」



これから暗黒の魔王が登場ではないのですか?

しかし……これでは、この風景では……。


そして大きな黒き渦の中心の風景は――


明らかにこの瓦礫の町にはふさわしくない――





――お花畑を映し出していた、……。




こ、これは一体……

風が見えるなんてもんじゃない……

明らかに渦の中に花畑が……


「アーメン」

サビエルは神に助けを求めるように十字をきった。


するとまるで――

その言葉に反応したように……風が一瞬揺らめき……

そして、渦の中の花畑の奥に……人影が現れた。


「なんだこの風景は……」

わ、私がいつも思い描いていた風景ではないか……

そ、そう永遠の“エデン”……


はっということは――

あの人影は……

我が主――



――イエス・キリスト様!




――その者が、こちらに近付いてくる――




「……はっ!」

サビエルが気が付くと、

もうそこには“楽園”はなく、ただの荒涼とした京の風景……


――いや、問題はそこでは無い!


――“その者”が目の前に立っているのだ。


ザビエルは驚き叫んだ――


「あ、あなた様は……いえす……」


「いえ……お、お前は……!」





……――さ、サタン!!





次回、はたしてサタン?!の正体は……

やはり我らがヒーロー織田信長なのであろうか?

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