259『信長とザビエル【運命の邂逅】』(2)
織田信長とザビエル――
先程、二人が出会っていなくても、
信長がイエスを模倣して本能寺の変を企図した――
『信長による福音書』計画説の論拠にはあまり関係は無い、と述べたが――
「『福音書説』の論拠に関係無いのなら、何故に一章をかけてまで信長とザビエルのことを記しているのか?」
と感じる読者様も多いと思います。
しかし、しかしである!
逆にこの歴史上の偉人二人がもし実際に出会っていたとしたら……
これが大きな意味を持つことは、読者様はお分かりだろうか?
……いや、この“重大なこと”に気づいてなくても仕方ない。
何故なら、拙者自身、たった今――
執筆中に気付いたことだからである。
そう書きながら漠然と今まで感じていたことが、ようやく解った。
――何故にザビエルに固執していたのか、を。
そう、執筆中に作者でさえ驚く結末が発見が次々出てくる!
そう、これこそがリアルタイム執筆の醍醐味なのである!
ではその《重大なこと》とは――
つまり、信長が18才の時に経験した外国人・異教徒との初の邂逅がもしあったとしたら――
そのような衝撃的な経験をしたことが、
信長の宗教感、いや信長の性格形成に大きく関与したことは間違いないといえる。
すると当然、キリスト教に少年時代から触れた信長が、キリスト教を好み親しみを感じるのも、
またイエスにあこがれるのもより自然なこととなり――
それは本説を力強く補強することになる!
またそれは当然、何故信長はキリスト教信者にならなかったのか?
という疑問を解き明かすことにも繋がっていく。
「なんだ、それが重大なことなの?」
「いえ、重大なこととはこれからです――!」
そう、信長とザビエルが邂逅していたのなら……
そう、日本史最大のヒーロー織田信長の最大の謎、
そう、つまり、
【尾張の大うつけ】と幼少の時言われていた馬鹿者が――
並みいる戦国大名を押し退け、何故に天下をとれたのか?
という日本史に大きな影響を与えたこの謎の疑問の全てが、
――今ここに解明されるからでなのである!!




