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257『二人の宗教改革者――フランシスコ・ザビエルと織田信長』(2)
日本の戦国時代は――
西洋のローマ教会と同様、極東日本の仏教会も腐敗しきっていた。
戦国時代が長期化した原因の大きな理由として、宗教武装勢力が戦国大名以上の戦力を持ち、日本中で宗教戦争を巻き起こしていた。
その武装解除を信長(と秀吉)が命懸けで成し遂げた結果――
徳川幕府の時には、政権に武力で歯向かう仏教勢力は根絶されていたため、本山制度と檀家制度をすんなり導入することができ、
ようやく政権による宗教団体への規制・管理・保護が可能となり、以降日本は長きにわたり苦しんできた宗教戦争とは全くの無縁になったのであった(キリスト教に関しては島原の乱鎮圧以降)。
――ということで、織田信長とザビエルは結構似ているのである。
そう宗教改革に自らの命を捧げた偉大なる者達として!
そうなので小説としては……
似た者同士が惹かれ合い世界の果てで出会った!
となるのですが、ついに次回――
史実、ザビエルと信長は出会ったことがあるのでは!?
その可能性に迫ります!




