256『二人の宗教改革者――フランシスコ・ザビエルと織田信長』(1)
○ザビエルと信長は、意外と共通点か多い!?
フランシスコ・ザビエル――
スペインの辺境にあるバスク地方出身の小領主でザビエル城城主の子であり、
日本の教科書にも――
日本へキリストを初めて布教しに来た宣教師として、肖像画でも有名な歴史上の偉人である。
ローマ教皇を中心とするカトリック教会の腐敗や凝り固まった教条主義に異を唱えるプロテスタント運動が激化するなか――
それに対抗する反プロテスタント運動としてイグナチオ・デ・ロヨラと共にイエズス会を創設し、カトリック教会内部から改革を目指した。
現代でも独立心旺盛なバスク人であるが、あの世界初の世界周航をマゼランの死後引き継いで達成させたのも、バスク人セバスティアン・エルカーノであり、極東布教を成し遂げたザビエルもまた冒険者なのであった。
織田信長は、守護代の三奉行の一人織田信秀の子として生まれ、二才にて那古屋城の城主となった。
また信長も、ザビエルに負けず劣らず危機を怖れず立ち向かう、そう少年時代から亡くなるまでずっと人生の冒険家であった。
その信長の功績は数知れず、
しかし彼が成し遂げた最大の功績は、『宗教改革』である!
そう、ザビエルと同じくなのである!
次回、この二人の共通点が導く答えはとは……一体?!