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247『キリスト信者信長』
「実は余は――キリスト信者であった」
「えっ、ええっ……」
織田信長の突然のカミングアウトに、彌介はシンジラ~レナイ。
「し、信者であった……の、信長様が……」
「である」
「でも信者であったって、過去系ですよね?」
「である」
「し、しかし……ですね信者をなぜ辞められた……
いえ……その前に誰に説教を受けた……のです?
フロイス様ですか、オルガンチーノ様ですか?」
「ではない」
「あ、解った!!
――天下人信長に説教を行うとしたらあの人しかいませんよね!
ヴァリニャーノ様だ!」
「――でもない」
「で、では私の知らない……?」
「いや、お主も今までイエズス会信者であったから、よく知っているはずではある」
「……私がよく知る?
私の知っている宣教師の名前は全て言った様な……」
信長は懐かしそうに、あの“円形”に髪の毛を剃りあげた頭を思い出し、笑いながら言った――
「余に洗礼を授けた宣教師の名は……」
次回、ついに歴史上の超有名人登場!?
いや、再登場か!?
次回こそ『カッパ坊主』
乞う、ご期待!!