233『真相はどっちだ!?【対決】『本能寺の変四二七年目の真実』』
【ネタバレ注意】
明智憲三郎著
『本能寺の変 四二七年目の真実』
を読んで無い方、ネタバレ注意です。
また、詳細を知りたい方は、ぜひ同作品を読んでみて下さい。
ベストセラー作品です!
織田信長や本能寺の変が好きな読者様ならご存じの――
明智光秀の子孫・明智憲三郎氏の著した、
『本能寺の変 四二七年目の真実』というベストセラーになった書籍があります。
拙者も楽しく読ませて頂きました。
ただ拙者の感想ですが、
子孫の方が書いた書籍なので、予想通り……
織田信長=悪、明智光秀=正義というテーマで書かれてあります。
光秀の正義とは、源氏の血を引く名門土岐氏の復興を、土岐氏の一族である明智氏の自らが、暴虐な信長を討って成し遂げることです。
一番気になるところは、信長が家康を本能寺に呼び寄せ、その家康を光秀が討つという信長の謀略を、光秀が家康に伝えた。
そして、その謀略を利用し二人が共謀し信長を討ち取った。
という場面です。
そしてその密談の場所が安土という。
はたして信長の本拠地のど真ん中で、信長方の密偵を含む全ての者の耳目に晒されずに、会って密談することなど実際可能なことでしょうか?
それにそもそも、信長家臣で信長政権No.2といわれる光秀が、当然スケジュールも密な光秀が、配下の将の怠惰や勝手な行動を嫌う信長の目を盗んで、家康に会う時間などあったのでしょうか?
……ということで、これが本能寺の変の真相の決定版!というには、難しいと感じます。
ただ本能寺の真相を解くには7つの謎を解明しなくてはならない!
という提起がなされ、かなり信長研究の参考となりますので、
簡略して紹介しますと――
第一、光秀謀叛の動機
第二、信長が何故無警戒でいたか?
第三、光秀は何故簡単に本能寺の変を成功できたのか?
第四、家康の安土訪問はや上洛は無警戒だったのか?
第五、光秀は何故、三日天下で終わったのか?
第六、家康の伊賀越えは、早すぎる。
そして、織田領の甲斐・信濃に侵攻したのに、問題とならなかったか?
第七、秀吉の中国大返しは、早すぎる。
次回、この7つの謎をの答えを――
ベストセラー『本能寺の変 四二七年目の真実』と、
本作の『信長による福音書』計画説で比較します!




