229『イエスから学ぶ、後継者選び』
大変お待たせしました!
ゆるりではありますが、連載再開です!
イエス――後にキリストと呼ばれ、現代まで続くキリスト教の教祖である。
そして現代は、キリストつまり神の代理であるローマ教皇がキリスト教のトップである。
そう、イエスも人として産まれたのであり、彼の昇天の後の世において彼の教えを世界で布教したのは、彼の弟子たちであった。
弟子たちの内、イエスに特に信頼されている十二人の者を使徒呼び、彼ら使徒が率先して布教活動を行ったのであるが――
イエスは生前、自らの後継者を指名しなかった。
そう、一番弟子と言われるぺトロであっても、それでイエスの代理である教皇に自動的になった訳ではない。
キリスト教布教への弾圧が強かった当時、ほとんど全ての使徒たちはその布教活動の為に殉教した。
そのなかでもぺトロは、当時世界帝国ローマにおいて、強烈な弾圧の中、脱出したローマに自ら戻り、信仰の篤さを示すためイエスとは逆の逆さ十字架にかけられ殉教した。
そしてその壮絶な殉教によって彼は、後に初代教皇として奉られることになったのである。
そう、使徒皆が、イエスの教えを広めるために命をかけて布教し、その殉教までの活動のなかで、イエスの後継者、つまり教皇が決まっていったのである。
つまりは、縁故による後継者選びや、自らの指示による任命という私情を廃し、
そうつまりは、イエスの教えを一番信じた者が、後継者となったのである。
そう、この『新約聖書』の故事に則って――
戦国時代の神となった織田信長は、
あえて自らの後継者として一番有利な立場である自らの嫡男信忠を計画を実行するために廃し、
信長の思想を理解しそしてその上で一番強い者に、
そう戦国の世で理想を達成するには強くなくてはならぬ!
だからこそ、
後継者を自らの使徒たちである、羽柴秀吉・柴田勝家・徳川家康ら信長が導いた武将たちを互いに競わせて、その勝者を自らの理想を託す後継者にする計画だったのである。
そう何故なら、使徒限定バトルに勝った者は――
まさに信長イズムの体現者であり、
そしてそれは――
天に愛された者、
天に選ばれし者なのだからである!
次回、天に選ばれる為には、試練を乗り越えねばならぬ!
次回『試練の価値は』
「中国大返し」「神君伊賀越え」
等、有名逸話登場につき、
乞うご期待!