221『【特別先行公開】黒衣の宰相・天海は、信長の《使徒》だった?!』
《本能寺の変ミステリー》の《新説》、
『信長による福音書』計画説とは――
シンプルにまとめると、
宣教師からイエス・キリストの存在を知った織田信長が、
――この戦国乱世を終わらせたい!
――そして恒久平和な時代を創出したい!
という願いを叶えるために、
「余も、この国のために――
《救世主》に成ろう!」
と決意して、その決意を実現する為に行動し、その決意を実現する為に《本能寺の変》において、自ら命を捧げるという計画をたてた。
そしてそれを、実行した。
――これが、《本能寺の変》の【真相】という説である。
その論拠は【第一部】(上巻)で述べたが、この《新説》を、
他の旧説と比べると、新説がいかに自然に《本能寺の変》を説明できるか、わかるであろう。
~【明智光秀に起因する説】への反論編~
1《光秀の個人的感情》説
○『野望説』への反論
本作でも述べた通り、光秀に信長を裏切る理由、必然性が全く無い。
だからこそ、その証左の一つに、『本能寺の変』の謎は四百年も追究されても解明されず、それどころかまだまだ新説がたくさん出てくる状況である。
――老齢な光秀に野望など無い。
また、若い嫡男光慶のためという、本能寺後に細川藤孝に送った書簡も……本心かどうか疑問。
何故、主君を討つという武士として最大のリスクを犯すのか?
よっほど上手くやれるという確信がなければ、一族を反逆者にしてしまい、それこそ嫡男の命が危うくなるではないか?
しかし、変後の右往左往している感が漂う光秀の行動を見ると、計画性があるようには感じられない。
だから、多くの諸説を産み出す一番の原因・根拠になっている。
《福音書計画説》の場合
そもそも、信長の計画によって信長を本能寺で討ったあと、打倒光秀の旗を立ち上げ京都に向かってくる軍を待ち受けて、わざと戦いわざと負けて光秀自らは……歴史の闇に消える。
――という信長のシナリオになっている。
……あっ、今、書いてて思い付いたのですが……
これって家康に仕えた“黒衣の宰相”・南光坊天海と明智光秀が同一人物という、『光秀=天海』説とも相性が良いかも?
もともとの新説は、光秀自らも信長の後を追って天下分け目の戦いのあと自害するという……シナリオだったのですが。
信長の恒久平和の願いの為に、光秀は武将としての命を捨て――
信長の命により『福音書計画』実現の為に、天海となりて天下泰平実現の為に――徳川家康に協力した。と、なる。
そう、『信長による福音書』の実行者である――
つまり明智光秀は、“エヴァンゲリオン”計画の――
《使徒》だったのである!
そう、光秀は――計画の為の“第一の使徒”なのであった!
※「使徒」とは、イエス・キリストの弟子のなかでも、特に選ばれし十二人の者をいう。
……いや~、リアルタイム執筆の面白いところで、
全くこのページを書き出すまでは予想してなかった天海……
もとい展開に発展してしまいました。
――ということで、
まだまだある本能寺の諸説を全部、ぶったぎりますか!
次回『【本能寺の変】その諸説が全て消え去る日』
乞う、ご期待!




