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22『すべては、人々のために』(信長)

○信長が目指したもの


ーー信長が何を目指して行動してきたのか?

この疑問を解明してくれる文献が、実は存在するのだ!


それはーー『正秀寺古記』という文献である!


といっても、信長好きな方でも「何それ!?」というくらいの、あまり有名ではない書物です。


ただこの書物の由来はなんと驚くことに……

あの信長の代名詞『天下布武』を信長に教えた師であるーー沢彦宗恩、

その孫が記したものである。


それが何故驚くほどのものかというとーー

つまり信長の家庭教師のお孫さんが書いたものなので、信長がどのような勉強をしていたのか、よく分かる文献なのです!


その『正秀寺古記』には、

家老であり信長の後見人であった平手正秀が、信長のあまりの“うつけ”ぶりに暴れん坊ぶりに困り果てて……

「もう、わしには手がつけれない」と、信長を諫めるため自害してしまったのです。


それを知った信長は、なんともの凄く後悔反省して、

撫育民姓(ぶいくみんせい)国家の実現を目指して邁進している』と書かれある。


『撫育民姓国家』とは簡単にいうとーー

戦争や差別の無い、平和で豊かな国家という意味です。


しかも、この目標を信長が掲げたのはーー

父信秀がなくなり家督を継いだ直後の十六歳の時です!


無論、戦国時代は十五歳で元服を迎え成人の扱いとなりますがーー

それにしても若い時から信長は、国家ビジョンをしっかり持っていたのでした。


時は戦国、応仁の乱により百年以上続いた戦乱で大名は私利私欲で領土争いを繰り返し、民は苦しみーー

平和な世を求めていた。


救いを実現してくれるはずの宗教団体も利権を求め関所を勝手に立てたり、他宗派と戦をしたりとーー

民たちにはもう、救いようのない世界。

その中で立ち上がったのがーー

そうです!


我らが英雄ーー織田信長なのでした。


よく信長を残酷だといわれてますが、大名や宗教武装勢力が私利私欲で争いをしている世界でーー

これを、争いを無くすには、全てを倒すしかないではないか!


そして信長の掲げた有名な決意表明のスローガンが、





ーー『天下布武』なのです!






そう、そうなのです!


天下布武とは、「ただ武力で天下統一するぞ!」

という意味ではもちろんなく、それは手段であってーー


そうその目的は、

そう織田信長による天下布武の目的はーー


ーー撫育民姓国家、


そう人々皆が、平和で幸せに暮らせる世を目指すことなのでした。





ーーそう、すべては人々のためにーー




……ちょ、ちょっと待ってよ、格好よくしめているけど、

信長の三大悪事といわれる、

『比叡山の焼き討ち』

『一揆の皆殺し』

『敵の朝倉義景のドクロ杯』

を、やっておいて、「救世主ぶらないで!」

という読書の声が聞こえる……



●只今の信長・イエスの“類似率”はーー


……65%。

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