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211『【真実の】信長の棺part5』完結編

――清玉上人は、最初から本能寺にいた。


この《本能寺の変》の通説を完全に覆す衝撃の真実の前に……


「まっ……まさか、そんなことって!?」と読者。

「でも、この《新説》こそが一番に、そして自然に――

清玉上人の危険省みないような運任せの無謀に見える行動と、

そして信長の遺体が本能寺に無かったこととを、明解に説明できていると感じませんか?」と拙者。


――そう、残りの不可能問題も自然に説明できる。


○清玉上人が、信長の遺体を明智軍より早く見つけることは、ほぼ不可能。

○清玉上人が、争乱の中で遺体を焼いて阿弥陀寺まで運びだすことは、ほぼ不可能。


《真相》

現代まで阿弥陀寺に所蔵されている、

『信長公阿弥陀寺由緒之記録』の記載の通り――

信長の家臣がまず信長の遺体を発見した!

というより、信長自害後の計画の段取り通りに、信長の死後、この阿弥陀寺文書に登場する武士たちが信長の遺体を引き取り、本能寺敷地内の竹林に手筈通りに、移動させたのである。


……それは、なんの為に?


当然、織田家恩顧の阿弥陀寺住職・清玉上人に、信長の遺体を預ける為である。


……その間、敵方である明智軍は何をしていたか?


詳細はまた『本能寺当日』の章に譲るが、


この『信長による福音書』計画では、実際に明智軍と織田軍は敵味方に別れて戦うことになっている。

そう、実はつまり雑兵クラスは本気で戦争をしているのだ!


「えっ、もしその説だと、何も計画を知らない雑兵に、

清玉上人は殺される可能性もあるじゃん」と読者。


――それは大丈夫である。


史実として、本能寺の変では、女子供と僧侶は無事に解放されているからだ。

そう、織田信長の『比叡山焼き討ち』を非道と呼ばれるのは、仏門に入った者に危害を加えるのは“罰当たり”としてタブーになっているからである。


――だから例えぱ配下の雑兵には、

『狙うは信長の首ただ一つ!』と伝えてあったと考えるのが自然。


つまり、本能寺の建造物にいるものは討ち取るが、抵抗なく建物外にいる――

そう例えば無抵抗に竹林にいる者を討つのは、寺内だから仏僧等の寺院関係者も多いし、

今回の目的ではないから報奨も出せんから、ほっとけばよいと、いう感じで指示しとくだけで上手くいく。

なんの報奨も付かない者を無抵抗な者を討ってもなんのメリットも無いからである。


ということで信長配下の武士たちは、信長の遺体を安全地帯?の竹林まで運んで、遺体を焼く準備をした後――

清玉上人にその後のことを託して、明智軍に突撃して信長の計画に殉じたのであろう。

そう考えると、今リアルタイムで思い付いたが(詳細はまた後述するが)、

信長の遺体を竹林まで運んだ“阿弥陀寺文章”に載る武士とは、ひょっとすると信長の小姓森蘭丸の弟たち――

小姓の森坊丸、森力丸ではないか?

というのは、阿弥陀寺には森三兄弟の森蘭丸、坊丸、力丸の墓があるからです。


ちなみに、この『本能寺の変』の時に、森蘭丸は、あの安田作兵衛と激戦を繰り広げている。

詳細は後述するが、あの信長を刺した槍――

『作兵衛の管槍』の作兵衛である。

そう本作は、遅くなっても伏線を回収するのである!


――ということで、信長の指示により『遺体を本能寺より消し去れ』と命じられていた清玉上人は、

『本能寺の変』より前から寺内にて待機しており、

明智軍襲撃後、安全地帯の竹林で森坊丸・力丸から信長の遺体を託され、それを計画通りしっかり火葬したあと――

「僧侶には手を出すな」と厳命された明智軍兵の中を、

その遺骸を阿弥陀寺に悠々と運び去ることができ、その遺骨を境内に埋めることができたのである。


そう阿弥陀寺に、信長・信忠父子、そして森三兄弟の墓があるので、信長が――

変の後は、つまり死後は、みな『阿弥陀寺で会おう!』との思いを、清玉上人に託して逝ったのであろう。


そうこれこそが《本能寺ミステリー》――

『信長の遺骸は何故みつからなかったのか?』

の、本作での解答なのである。


次回、何故そこまでして信長の遺骸を隠したのか?


その理由が、

ついに『ヨハネの黙示録』へ繋がっていく――

『福音書計画』第二段階へと導いていく!


次回『遺骸がみつからなかった歴史的意義』


乞う、ご期待!

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