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207『信長の遺骸の有無は、最重要事項である!』

何故、『信長の遺骸が見つからなかった』ことを本作が、重要視しているかというと――


一つには、通説的な歴史の流れとして、

『信長の遺骸が“見つかった”』場合、歴史が変わっていた可能性があるというと。

(詳しくは後述)


二つには、正に『遺骸が見つからなかった』ことが――

本作で追究している『信長による福音書』計画を、

実際に織田信長が計画・遂行した一つの証明になるからです。

(詳しくは後述)


――つまり、

この『何故、信長の遺骸が見つからなかったのか?』というミステリーは、今まで語られてきた今日までの歴史を大きく変えてしまうほどの重大な謎なのである。


それほどの、重要事項なのでまずもう一度、ここまでの本作の論説を整理して見ますと――


この『愛宕百韻』は、織田信長プロデュースによる『信長による福音書』計画の一環としてなされたものである。

またそれは、その計画成功を期して、世界的に普遍的な《言葉の力》を計画の原動力とするために――

たくさんの言葉・たくさんの想いを集める文芸、

そう信長の大好きな連歌興行・『百韻連歌』という形式をつかって執り行った《天下創成》の儀式なのである。


また連歌引用の中で、もう高齢でありこの『福音書計画』の実行者である明智光秀の心情を――

光秀自身や参加者たちが、平安時代の大歌人で『自らの望む最期を迎える』ことができた西行法師の名歌にのせて歌っている。


この前提で『愛宕百韻』第80句目の心前の句――


『むら蘆の 葉隠れ寒き 入日影』を読み解くと、


これは、西行の歌『残花恋歌』からの引用されており、

「信長様は《本能寺の変》で遺体も見つからず、

――お隠れになられる」

という状況を《暗示》していることになる。


その証明として、今回の連歌興行の主賓にして《本能寺の変》の実行者である光秀が、直後に第81句で――


『たちさわぎては 鴫の羽がき』と詠っている。


何故この句が重要になるかというと、まずこの「鴫」の句も『新古今和歌集』にのる西行法師の歌を引用している。


そしてその西行の歌を、これから亡くなる信長への光秀自身の心情を表す為に引用している。


この光秀の句をまず通常解釈すると――


「騒がしいのは、鴫たちがじゃれたり羽がきしているからだ」となる。


これを『福音書計画説』的解釈ですると――


「本能寺の変は私(光秀)の謀叛に見せているが、実際は信長様と私で“じゃれている”だけなのだ。

つまり、信頼する師弟によって行われる計画なのだ、《本能寺の変》というものは」となる。


そして連歌は、前後の句を合わせて短歌一首を作る文芸ゲームなので、

心前と光秀の句を合わせて解釈すると――


 むら蘆の 葉隠れ寒き 入日影    心前

 たちさわぎては 鴫の羽がき     光秀


「この《本能寺の変》は、信長と光秀の事前に用意周到に準備された計画であり、

だから、計画通り信長が自害したあと、信長の遺骸は見つからないように、計画通り事前に準備万端にしてある」となる!


とここまで読んで、どうしても読者方はこう思うと思う――

読者「準備万端っていうけど、例えばどうやって?」

拙者「信長と光秀が共謀しているので、そのやり方は自体はあんまり重要では無い。やりようはいくらでもあらからだ」

「でも、実際どうやったのか?やはり気になる」

「……わかりました、実は取って置きのある《逸話》があります!」



――次回、『【真実の】信長の棺partⅡ』

果たして信長の遺骸は、どうやって消え去ったのか?


乞う、ご期待!

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