13『魔王と救世主』
魔王ーー織田信長。
救世主ーーイエス。
この章は、前章までとは視点をかえて、信長がイエスを真似したという推論ではなくーー
そもそも真似するもなにも、
信長とイエスは、その生涯がそっくり似ている。
というーー
『信長とイエスーーその運命の類似』
という内容で、信長とイエスの運命に迫ります。
そしてそれが、最終的に『本能寺の変の真相』に繋がっていくのです。
それにしても読者諸兄は、この“運命の類似”という章のタイトルを見て、まだ信長がイエスを真似したのなら解るがーー
信長とイエスの運命自体が似ている訳がない!
と感じると思いますが……
拙者には、当然ながら、その証拠がたくさんある!
ただそれを語るにはまず、信長とイエスの一般的なイメージを確認してみる必要がある。
○織田信長ーー
戦国覇王にして、日本史最大級の英雄。
ただし、自ら《魔王》と名乗り、天下統一のためには歯向かうものを虐殺したりと、冷酷・残虐な“怖い人”のイメージもある。
○イエスーー
救世主にして世界史上最大級の英雄。
そして、自ら《神の子》を名乗り、多くの人々を癒し平和の為に命を捨てた、“優しい人”のイメージ。
ーーかたや冷血・戦争、かたや温厚・平和なイメージと、
二人のイメージは全然違う。
どちらも歴史的な偉人ではありながらーー
全く対照的な二人です。
こんな、「正反対な二人が似ているはずがない!」と、読者諸兄の声も聞こえてきそうですが……
しかし、この二人の英雄の生きざまは調べれば調べるほどに、不思議なくらいーー
彼らの人生・運命はシンクロしているのです!
ーーはたして、時代も地域もイメージすら全く違う二人に、どれだけの共通点があるというのか?
ーーこうご期待!
●只今の信長・イエスの“類似率”はーー
……0%。




