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11『奇跡を呼ぶ男』

イエスは、後に神として崇められるくらいなのでーー

数多くの《奇跡》を起こしている。


イエスには、だから自信があったと思うのだ。


「奇跡を起こせる自分は、並の人間ではない。

……ならば、この私が命を捨てることはーー

大いなる《奇跡》、つまり迷える人々を救えるのではないか」と。




ーーそうなのだ、信長もまた同じくそう思ったのである!




と、断言するとまた読者諸兄の、「何故そう言い切れるのか?」という声が聞こえてきそうですが、



信長には実は、大いなる自信があったのである。

そう何故ならーー

何故なら信長も、イエスに負けず劣らずのーー

数々の《奇跡》に彩られているからだ。


そもそも織田信長は、二十七歳で死んでいるはずであった。


何故ならそう、戦の結末が信長の、いや日本の歴史を変えたといわれるあの『桶狭間の戦い』の時ーー

信長軍の兵数三千に対して、攻めてきた今川義元の軍勢はーー二万から三万!

そう十倍近くの敵と戦ったのである。


……当然、信長側が負けるのが当たり前……のはずであった。



しかし天気の助けもあり、義元本陣をついた奇襲作戦によりーー

義元の首を打ち取った。


ーーこれを《奇跡》と呼ばすしてなんという。

それぐらい戦国史、いや日本史を変えた一大事件であった。


これだけでも凄いのだが、まだまだ奇跡はあるのである。


特に、信長のライバルといわれた武田信玄・上杉謙信の二大戦国大名はーー

どちらも本格的に打倒信長の兵を挙げたとたんに亡くなっているのだ。


二人の死因はーー謙信は卒中、信玄は胃癌などと諸説あるが、いずれにしてもーー

信長にとってはあまりにも、タイミングが良すぎる。


先の桶狭間の義元にしても、敵領地内なのに油断してーー

なんと、宴会をするというありえないミスを犯しているし、

何故か信長が絶対的危機に直面するとーー

敵対するものは、まるで魔法にでもかけられたように消えていくのであった。



まだまだ信長の《奇跡》話はたくさんあるがーー




ーー結論として、織田信長は奇跡を呼ぶ男なのであった!




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