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生きとし生きる全ての生き物よ!

 壮大なタイトルをつけたかった。


 若干、中二病感が否めない。


 そして、そんな生物全てに大して文章を書くつもりもない。大言壮語も甚だしい。


 今日は書くネタがない。


 駅のホームで、自らが吐いたであろう吐瀉物の横に麗しい女性が横たわっているところを見たくらいである。


 吐瀉物の色がこの世のものとは思えないような色をしていたので、僕は息を止めて横を通りすぎてしまった。


 助けてあげたかったとは、カッコつけても言えない。絶対に貰いゲロをする自信が僕にはあるからである。


 

 そういえば、駅の近くの駐輪場の前で倒れている人を見たことがある。数年前のことである。


 季節はあまり覚えていない。でも寒い日だったと思う。しかも夜である。


 駅前の駐輪場に原付を止めていた僕は、原付を押して駐輪場から出ようとした。


 すると、目の前にグレーのパーカーを着た若い男性が横たわっていた。


 とても寒い日の夜に、コンクリートの上で倒れているのである。


 これはいけない!と思った僕は、すぐさま原付を止めて男性の元へ行って声をかけた。


 しかし、予想に反した回答を若い男性からもらった。


 片手をあげて、あっちへ行け的な合図をされたのである。しっしである。


 よく見ると、寝そべって携帯で電話をしているようだった。


 こんな汚い場所で寝そべるなんて!と思う前に、自分の正義感が恥ずかしくなり僕はそそくさと原付に戻ってエンジンをかけた。そして、すぐさまその場から走り去った。彼は一体なんだったのだろうか。


 もちろん、御多分に洩れず自分も倒れたことがある。


 その昔、中学生か高校生の頃に学校の授業で捻挫をしてしまったことがある。タクシーとかで帰ればよかったが、帰るためのお金もなかった僕はしかたなく歩いて帰ることにした。最初のうちは、ケンケンを駆使して片足で帰っていたものの、そんな動作は長くは続かなかった。

 捻挫をしていない足も次第にパンパンとなり、最終的には腹ばいで帰った。


 それなりの都会に住んでいるという自負はあるが、そんな都会をゾンビのように這いずって家に帰ったのもきっと僕だけである。ハンドガンを駆使して戦う、配属初日の金髪の若い警察官に合わなくてよかった。間違いなくやられていた。


 誰か声をかけてくれると思ったが、怪しいやつだということで誰も声をかけてはくれなかった。悲しい記憶である。


 大なり小なり、人はいつか倒れる時がある。倒れた時に、どう起き上がるか。それが重要なのである。

 

 そして、起き上がるのは自分の意志である。多少なりとも人の手は借りることになる場合もあるが、最後は自分自身が決めることである。


 僕は何回も倒れている。今日も倒れそうである。一生寝ていたい。でも、明日も頑張って立ち上がって会社に行こうと思う。


 僕は何度だって起き上がります。起き上がれる時は。

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