楽しい楽しいお買い物
仕事帰りに、駅前のコンビニ寄る。
夜の22時を過ぎると、ちょっと怖そうなお兄さんとか、なんか雰囲気が暗そうな人が働いているが、私が入った時間帯は、20時頃だ。
20時頃は、高校生や大学生が働いており、店内の雰囲気はなんだか明るい。
いらっしゃいませ、という定型的な挨拶を両耳で聞きながら私は店内に入る。
私のルートは決まっている。
おにぎりを買って、野菜ジュースを買う。
夕方といえど、このスタイルは崩さない。
いつものお気に入りの商品を携え、レジに向かう。
「いらっしゃいませ」
ここでも挨拶をされる。わたしは、軽く会釈をする。
「合計、210円になります」
わたしは、スーツのジャケットの内ポケットから財布を取り出して、小銭を取り出し、レジカウンターに置いた。
「アノォ、ポインおカードは、ヨイでスカ?」
わたしは、驚いて、店員さんの顔を見る。
少し、肌は黒くて、目はぱっちり。何より、まつげが黒くて、かわいらしい。華奢な女の子が制服を着て立っていた。
普通に部活動で頑張っていそうな女の子にしか見えなかった。
あまり、ジロジロとみると単なる変態にしか見えないので、わたしは一旦財布に目をやる。
ポイントカードを探すふりをしてみた(実際の所、持ってはいない)。
わたしは、「持ってはいないので」と小さな声で答えた。
「わかりました」
彼女は、そのままレジをタカタカとうち、私にレシートを手渡した。
「ありがとうございました」
わたしは、去り際に、彼女の名札を見た。
そこには、東南アジアっぽい名前が書かれていた。
日本語の定型文の発音は綺麗なのに、定型文外のオリジナルっぽい言葉はちょっとイマイチ。
こうやって、 外国語はマスターしていくのだなと思う、秋であった。




