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第36話 牽引されし暴虐

 混沌とした戦場に現れた一人の青年、ゼオス。

 彼はドルズィと桜を従え戦場に現れたが、直接この世界に来ていたのはドルズィが現れるよりも少し前だった。

 美癒達がいる校舎とは別の校舎の屋上に立ち、長閑で平和な世界にある町並みを見つめ続けていたが、遥か上空からドルズィが降りてくるのを見た瞬間、軽く指を鳴らしてみせる。

「やれやれ、派手なのは構わないけどあれだと大切な鍵が死んでしまうじゃないか」

 ゼオスがそう呟いた直後、背後に人一人分の大きさのカードが召喚されると、そのカードの中から桜が出てきたが、桜は自分の身に何が起きたのかが理解出来ていない様子だった。

「なっ、え? ここは……?」

 辺りを見渡し状況を把握しようとすると、目の前に立っている見に覚えのある青年に桜は目を見開いた。

 ゼオスは後ろに振り返り驚愕している桜を見て微笑むと、何事も無かったかのように平然と喋り始める。

「桜さん、君は友達を救いたい。そうだよね?」

「あ、ああ……そう、だが……?」

 未だに状況が掴めず桜はただただゼオスの問いに答えると、ゼオスは嬉しそうに桜に手を翳した。

「それを聞いて安心したよ、君は友達の為の鍵となってもらうね」

 その瞬間、桜の胸元にはポケットに入れていたはずの一枚の赤い仮面のカードが浮かび上がると、桜の意思とは関係なく魔装着が桜に着用され、赤い仮面が桜の顔に現れる。

「君が私のカードを使用した時、既に呪術は完成していたのさ」

 桜は全く体の自由が利かない事に混乱し怯えた表情でゼオスを見つめていたが、ゼオスには桜の事など既に眼中には無く校庭にいる美癒へと視線を向ける。

「さて、彼女の可能性はどれ程のものなのかな……直に確かめさせてもらうよ」

 不適な笑みを浮かべながら美癒を見つめ続けるその不気味な眼差しに、桜はこのゼオスという男の本性をその目に焼き付ける。

 直感的にこの男こそが美癒を狙う根源だと思った桜、しかし思いとは裏腹にその肉体は既にゼオスの支配下となってしまった。



 それから暫くして、抗う事の出来ない桜はゼオスの意思のまま空を背後から刀で突き刺してしまう。

 初めて人を刺す感触に震え、空を傷つけた罪悪感に飲み込まれる中、空の苦しい表情を見て桜は歯を食いしばり必死に抵抗しようとするが、ゼオスの呪術は強力であり抗う事も出来ず、桜に成す術はない。

 自己紹介を終えたゼオスはゆっくりと歩き始めると、怯えた様子の美癒へと近づいていく。

 それを見ていた空は腹部と背中の激痛に耐えながらも双剣を握り締めゼオスを止めにかかるが、その間にドルズィが割り込むと歯茎を剥き出し歪んだ笑みを見せる。

「お前の相手は俺だろォ? 風霧ィッ」

「くっ……!」

 邪魔が入り美癒を助ける事が出来ない空、それを見て鈴もまた移動し美癒を助ける為ゼオスに向けて振り上げていたハリセンを振り下ろした時、赤い仮面を着けた桜が間に割って入り刀でハリセンを受け止めてしまう。

「邪魔せんといてや……っ!」

 空と鈴、二人は思うように美癒を助ける事が出来ない。

 ドルズィと桜はゼオスから空と鈴を遠ざけるように戦っており、美癒との距離を徐々に離されてしまう。

 美癒を守ってくれる者は誰もいない、気付けばゼオスは美癒の目の前にまで迫っていた。

 一歩ずつ後ずさりしていく美癒、そんな彼女を見てゼオスは首を傾げると優しく微笑んでみせる。

「一つ、誤解を解いておこう。私は君の敵ではありません」

「えっ?」

 その言葉に美癒の足が止まり、遂にゼオスが美癒の目の前にまで来たが、ゼオスは美癒に危害を加える様子は一切ない。

「しかし君の為なら私は敵にでも悪にでもなります、私の目的は貴方の可能性の力を『覚醒』させる事ですからね」

「覚、醒……?」

「そう、君は私の送り込んだ全ての刺客から生き抜いてみせた。そして今まで使えなかったはずの魔法まで使用してしまう結果に、私はとても喜悦したのさ」

 ゼオスが求める未知なる可能性を秘めた少女の存在は大きかった。

 大抵刺客を送り込まれた者達は殆ど殺されてしまい、生き残る確率は少ない。

 かろうじで生き残った候補者達もゼオスの篩いに掛けられ数を減らし、千人以上いた候補者も今では数人程度しか残っていなかった。

 美癒はゼオスの言葉を聞き大きく首を横に振ると、自分を羨ましそうに見つめてくる気持ち悪い視線に耐えながら声を上げた。

「刺客に襲われても私が今まで生きてこれたのは、空君や甲斐斗、鈴ちゃんが助けてくれたお陰です、私自身の力じゃない!」

「自分を過小評価する必要はないよ、君はあの狼男に襲われた際に魔法を発動したじゃないか。君は、もっと魔法を使ってみたいと思わないかい? それも前回のような半端な魔法ではなく、完璧な魔法を」

 そんなゼオスの誘惑に、美癒は力強い眼差しを向け答えてみせる。

「魔法は使ってみたいです。でも、それで皆が傷付く争いが生まれるぐらいなら、私は魔法なんていらないっ!!」

 ハッキリと魔法は必要ないと断言した美癒を見て、ゼオスは自分の思い通りに事が進んで居る事に満足していた。

 美癒の言動を今まで見ていれば、彼女が何を思い、何を願うのかなどゼオスからしてみれば手に取るように分かっており、どうすれば美癒を覚醒にまで追い詰める事が出来るのかを容易に理解している。

「今、この状況でその言葉がいかに愚かで軟弱な発言なのかを理解したほうがいい。君は現実から逃げるという事になるんだよ、その証拠を見せてあげよう。二人とも、もう手加減は必要ありません。全力で殺しに掛かってください」

 その言葉を聞いた途端、ドルズィと桜の動きは今までより素早くなり、相手を翻弄しはじめる。

 今の空ではドルズィの攻撃を避ける事だけで精一杯であり、懐に入る所か僅かなダメージすら与えられない。

 というよりも、僅かなダメージを与えては返ってドルズィは強化されてしまう為、不用意な攻撃は避け、強力な一撃でドルズィを葬る為の攻撃を狙い続けていた。

 だが、そう易々と相手が隙を見せてくれるはずもなく、空の全身には少しずつ傷が増え始めていた。

 桜と戦う鈴もまた苦戦を強いられている、相手の刀捌きに翻弄されてしまい鈴の一撃は桜に掠りもしない。

 徐々に押され始める二人を見ていた美癒の胸は締め付けられるような苦しに心を揺さぶられると、ゼオスが美癒の耳元で優しく囁きかける。

「君の力が有れば二人を救う事が出来る。いや、二人だけじゃない、君達を襲う刺客達ですら君が望むがまま、思うがままに出来るんだ。さぁ、念じてごらん」

「うぅっ……!」

 ゼオスの思い通りになりたくはない、だがここで魔法が使えなければ二人を助ける事は出来ない。

 あの時のように手元にステッキが現れれば魔法が使えるかもしれない、美癒は鈴と空を助ける為に再び魔法を使おうと目を瞑ると、両手を広げ念じはじめた。

 しかし、一向に魔法が発動する気配は無く。美癒は焦りながらも念じ続ける中、ゼオスは自分の手を叩くとある事に気付いた。

「そうか、君が魔法を発動するのに必要な条件がまだ揃ってなかったね」

 ゼオスは薄っすらと笑みを浮かべ視線を桜へと向ける。

 すると桜は刀の構えを解き無防備な状態になると、その隙を狙い鈴がハリセンを振り上げ跳びかかった。



「その仮面の女性、桜さんですよ」

 そのゼオスの一言は、鈴の動きを完全に止めるのに十分な言葉だった。

 美癒、空、鈴。誰もが自分の耳を疑い思考が停止する中、無防備だった桜は下ろしていた刀を振り上げると、動揺して呆気に取られる鈴を一太刀で切り裂いてみせる。

 鈴の胸元から血飛沫が上がり熱い痛みが胸を中心に全身に駆け巡るが、それでも鈴は胸の痛みより目の前で自分の血飛沫を浴びる桜から目が離せなかった。

「さく、ら───?」

 その言葉を最後に鈴の小さな体は力無く地面に倒れると、地面に血が滲み血溜りが作られていく。

 鈴の着ていた魔装着も光りを失いただの制服へと戻ってしまい、それはもう鈴に抗う力が残っていない事を意味していた。

「鈴ちゃんっ!!」

 鈴が無残にも斬られた光景を見ていた美癒は咄嗟に駆け寄っていく。

 全身が震え思うように走れない、その頭の中では鈴との楽しい思い出が呼び覚まされていく。

 何時も元気な笑顔を浮かべ回りを明るくしてくれるムードメーカー、魔法少女だと知った時は驚かされが、鈴もまた美癒を守ってくれる事に快く引き受けてくれた。

 そんな鈴が今、自分のせいで傷を負い生死をさ迷っている。

 それも、あろう事か……鈴の大親友である桜によって───。

「───あっ!」

 鈴を目前の所にまで近づいた瞬間、美癒は足の震えによりその場に躓き転んでしまう。

 腕と膝を擦りむき、鈴の血で出来た血溜りに手を突っ込んでしまい両手が赤く染まってしまう。

 見上げれば紅い仮面を付けた桜がこちらを睨んでおり、美癒は恐怖で全身が震え身動きがとれない。

 その時、血溜りに足を踏み入れたゼオスは美癒の側で再び囁きはじめる。

「ほら、魔法を使わないと君の大切な人が死ぬよ?」

 ゼオスの追い詰める言葉を聞いた美癒は、目を瞑ると咄嗟に念じ始める。

 その思いに答えたように美癒の足元に光り輝く白い魔法陣が浮かび上がると、美癒の両手にはあの白いステッキが握られていた。

 この力が有れば鈴を救える───そう安堵した瞬間、その様子の一部始終を見ていたドルズィが美癒の握っていた白いステッキを取り上げると、腕の力だけで軽々と圧し折ってしまう。

 希望が砕かれ絶望へと変わる、まるで心が砕かれたかのように美癒は意識朦朧とすると、虚ろな瞳で目の前に立ちはだかるドルズィを見つめていた。

 正直に言えばゼオスがここでドルズィが加わってくるとは思っていなかったが、美癒の力を最大限に発揮させる為には利用できると考え、一歩後ろに下がるとドルズィと美癒の二人を見つめ続ける。

 ドルズィは圧し折ったステッキを美癒に投げつけると、美癒は無抵抗のまま目に涙を浮かべドルズィを見つめ続けており、その絶望に満ちた表情を見て満面の笑みを浮かべた。

「次は何だァ? 早くしないとお前の友達が死ぬぜェ? ほら、さっさと魔法を使えよ、抗ってみせろよ、お前のその『可能性』の力とやらで、この状況を打破してみせろよッ! ギャハハハハハハハ!!」

 ドルズィは笑う、だがそれは余裕の笑みではない。

 美癒には何かしらの力が有る事にドルズィも気付いており、握り締めていた鉈を側に立っていた桜に向けると、眼球を剥き出すように目を見開き声を掛けた。

「次はこの女の手足を切り落とす、嫌ならお前の力で俺を殺してみろ」

 悪魔にも見えるドルズィの笑みに、美癒の虚ろな瞳からは涙が零れ落ちていた。

 自分が思い描く魔法の世界は何処にも無い。有ると言えば残虐で冷酷に満ちた魔法の世界。

 それは美癒にとって理想の世界とは程遠いものであり。楽しく、明るく、平和な世界など存在しなかった。

 望んでいた平和は無い、争い続け、人が傷付け合い、悲しみしか生まない世界。

 だとすれば今、唯一今存在し、尚且つこの状況を変えられる存在があるとすれば、それは『魔法』しかない。

 美癒は虚ろで濁った瞳のまま、この状況を覆すような魔法を念じ始めようとした。

 それは平和の為でも何でもない。今望む魔法、それは圧倒的力で有り、誰も抗えない無慈悲な程の力。

 今も未来も全てを変えるのに必要な物は力でしかない、ただそれだけ。無意識に美癒は力を求め、そして美癒を渦巻くようにその力は集いつつあった───。



 だが、しかし。

 その力は本来美癒が望む魔法でもなければ、風霧空が望む魔法でもなかった。

 重傷を負いその場に跪き身動きの取れない空は、悲しみに満ちていく美癒を見て青ざめていた。

 美癒を守れず、大切な人を守れず、美癒の望んだ世界すら守れない。

 何よりも、美癒自身が望んでいた世界が、美癒自身の力で崩壊を迎える事に震えていた。

 人を愛し、世界を愛し、誰よりも何よりも純粋に満ちた少女が今、『力』に染まろうとしている。

 それは美癒が望んだ力ではない、それは美癒が望んだ魔法ではない、それは美癒が望んだ世界ではない。



 空の脳裏に昔の記憶が蘇る、この光景を見たのは一度ではなかった。

 薄暗い部屋、目の前で涙を流し泣きじゃくる少女がいる。

 壁の所々には生々しい血が付着しており、少女の顔にも僅かに血が飛んでいた。

 少女はこの状況を望まず、力を望まず、魔法を望んでいない。

 だが、無理やり魔法を使わざるを得ない状況に追い込まれていた。

 何故なら魔法を使わなければ自分の命を守れず、死んでしまうのだから。

 ……守りたい。

 その少女を守りたい、少女はこんな状況を望んでいない、少女はこんな世界を望んでいない。

 守りたい守りたい守りたい守りたい守りたい守りたい守りたい───。

 必要な物は何か? ただ一つ、それは絶対的な『力』でしかない。



 ならば『力』に成るしかない。

 少女の望んだ世界を守れるのであれば、例え自分がその少女の望む世界に反する存在になったとしても───。

 それは、風霧空が望む世界の一つであるのだから。



 風が舞う。

 美癒の目に溜まっていた涙は飛び、美しい長髪が靡く。

 虚ろな瞳の美癒の目の前には、自分に背を向け双剣を握り締める空が立っていた。

 犯してもいい、反してもいい、その世界を守れるのであれば、自分は何にでもなろう。

 何故なら空は『此方』側の世界の住人で有り、美癒の居る『平和な世界』とは別の住人なのだから。



 血飛沫が舞い、切り刻まれ血肉が地面に落ちていく光景は美癒の目には映らない。

 美癒の目の前に映るのは空の後姿のみ、全身をバラバラに切り刻まれたドルズィなど見えはしない。

 その余りにも咄嗟の出来事に、ドルズィの側に立っていたゼオスは感動していた。

 何故なら自分の予想を遥かに上回る事態が今、目の前で起きのだから───。

(一瞬でドルズィを細切れにした? これが先程まで戦っていたあの少年だと言うのか……?)

 面白い。

 無意識に笑みを浮かべ修羅と化した空を見て、ゼオスは心から湧き上がる幸福と共に己の幸運の良さに歓喜する。

(これもこの美癒という少女の可能性の力だとすれば、私は遂に見つけたと言っても過言ではない……しかし、まだです。これではまだ足りない)

 ゼオスは目の前でドルズィが細切れにされた事など既に憶えておらず、血を浴び紅く染まった風の魔法使い、風霧空を見つめ続けていた。

 以前とは違い目つきが鋭く、今までの雰囲気とは明らかに掛け離れている空は、鋭い視線でゼオスを睨みながら口を開いた。

「美癒さんが望む世界……それは、僕も望む世界……誰も傷付かない、誰も悲しまない、平和で、優しい、魔法が溢れる世界……」

 それだけ言うと空は振り返り、虚ろな瞳をしていた美癒と視線を合わせると、血で汚れた顔にも関わらず薄っすらと笑みを浮かべた後、再び前を向き喋り始める。

「美癒さんにとって『魔法』とは温かくて優しい力なんだ……誰かに強制されて、無理やり使うような、そんな悲しいものじゃない」

 次々に脳裏に蘇る残酷な光景。

 幼い少年少女が殺し合う毎日。

 可能性、魔法、力、生き残るにはその全てを持たなければならない。

 そんな世界を誰が望む、少なくとも空は望まない、魔法で人を殺し魔法で人の上に立ち魔法で自分の全てを決められる───そんな世界を、空は望まない。

「僕は守る。美癒さんも、美癒さんが望む世界も、それが僕の望む世界であり、僕の理想の世界だから……だからッ───!!」

 矛盾を孕んでも尚、空は抗い続ける。

 それしか空は知らないのだ。己の全力を持って戦い、勝ち取る事でしか得られない方法を。

 何故なら空はそうして自分の望む、理想の、世界を、今まで、ずっと、作って───。



 その時、空は悲しみを背負った自分の背中に温もりを感じた。

 今まで感じた事の無い温かさに、空は瞳から涙を零し始める。

「美癒……さん……?」

 ゆっくりと後ろに振り替える空。そこにはもう、虚ろな瞳の美癒はいない。

 空と共に涙を流し、力強い眼差しで空を見つめ続ける美癒がそこには立っていた。

「ありがとう、空君」

 お礼を言われても、空には何に対してお礼を言われたのかが分からなかった。

 今の自分の姿を見て、力を見て、美癒が自分の事を嫌いになると思っていた空には理解が出来ない。

「それと……今まで、ごめんね」

 謝られた、何故? 自分に何が足りない、美癒を悲しませる事は、自分の望む世界ではない。

 思考が追いつかない空に、美癒はそっと腕を伸ばすと優しく空を抱きしめた。

 混乱する空の意識は、美癒の胸の中で真っ白に溶けていく。その心地良さに空の目蓋は徐々に下がりはじめていた。

 そして空が完全に目蓋を閉じそうになった瞬間、美癒は自分の体からゆっくりと空を離すと、見つめ合いながら寂しそうに呟いた。

「私、皆に甘えてた」

 零れ落ちる涙、空はただただ美癒の頬を伝う涙の雫を見つめ続ける事しか出来ない。

 だが、これだけは確かに感じていた。美癒が今、重大な事を決心し、そしてその心を胸に行動する事を。

 答えを出した訳ではない、これは答えを出す為に必要な過程。

 そして、これから導き出される答えは正しいのか誤っているのかなど誰にも分かりはしない。

 それでも美癒は進み続ける、それが今の自分の為、そして自分が望む世界の為だと信じて。

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