第4話 退屈すぎる
魔法を教えてもらえるとはなったものの結局毎日何もなく過ごしている気がする。庭の芝生に寝転びながらふと思った。私がここにきてからはや1ヶ月、変わり映えのない毎日を過ごしていた。毎日朝起きてご飯食べて、勉強してお手伝いして遊んでの繰り返し。つまらないな。もっとワクワク、ドキドキの日々が送れると思ってたのに、思わずため息がもれる。隣で洗濯物を干していたアッサーにも聞こえてしまっていたみたい。何やらいいたげな目線でこちらを見ている。
「なんか文句ある?」
「暇そうだな。」
「そうだよ?どうにかしてよ、早く魔法を教えておしいんだけど。」
「...魔法を教えるにもいろいろ準備が必要でな。」
「準備?してるところ見たことないんだけど、とにかく今猛烈に暇なの!早く準備してよ」
「んー。そうだな、少し前から考えていたんだがお前学校に行くのはどうだ」
「え、学校」
「お前いくつなんだっけか?」
「10歳だけどさ」
学校という響きに心が曇る。年齢的には学校に行かなければならない年齢なのは確かなのだが、あまりいい思い出がない。ここは隣に家がなく孤立した場所だから近くに学校なんてなさそうだし安心してたのに。
「あんまり行きたくないなぁ。なんてこと許されますかね。」
「残念ながら許されないな。暇なら尚更、行かない理由なんてないだろう。行きたくない理由でもあるのか?」
「いや、前の村ではあんまり学校で友達ができなかったからいい思い出がないだけ。」
「うまく行かなかったらまたすぐ考えればいい。とりあえず王都の学校に手続きを済ませておくよ。」
「王都の学校?こんな見るからに田舎のところから何分かかると思ってるの」
「5分もあれば行けるんじゃないか」
「そんなわけないでしょ、嘘つかないでよ」
周りには山と畑が広がっている。人を見るのも稀なこの場所からそんなにすぐ王都に行けるわけない。
「お前がここをどんくらい田舎だと思っているかは知らんがそもそもそんなに田舎でもないぞ。1時間ちょいで王都まではいける。」
「何を言ってるか分からないんだけど。さっき5分って言ったよね」
「あぁ。確かに5分で行けるぞ。魔法を使えばの話だがな。学校に行き始めるまでに移動系魔法は叩き込んでやるから安心しろ」
「うそ、本当に!やったー。」
「それに近くの村の学校なんかでは教えられないが、王都のちゃんとした学校なら魔法も教えられると思うぞ。苦労していく価値はあるからな」
「アッサー様ばんざーい。」
やっぱ期待を裏切らないなアッサーは。




