第二話 あなたは誰?
「起きてー、下の階で待ってるねー」
大きな声で起こされた。見慣れない天井、いつもと違うベット、少し戸惑った後で昨日のことを思い出した。そういえば、優しい戦士さんたちに拾ってもらったんだっけ...。とりあえず声がした方へと行くか。のこのこ階段を降りると、そこには昨日の戦士4人がいた。
「おはようございます。よく休めましたか。」
そういうのは明るい茶髪で、緑の瞳の人。
「ゆっくり休めました。迷惑をおかけして申し訳ないです」
「迷惑なんてかかってないわ。ゆっくりしていってね」
「おはよう。お腹空いてるだろ。ご飯用意してあるぜ、お嬢ちゃん」
そう言って、金髪のお兄さんがキッチンの方から料理を運んできた。ブイヤベースにバゲット、キッシュ、ビーフシチュー、ステーキもあってびっくり。なんて豪華な
ご飯なのかしら。それにしてもこんなに私によくしてくれるこの人たちは一体誰なんだろう。イスに腰掛け、ご飯を食べ始めながらふと疑問に思った。
「皆さんは一体何をしている方なんですか?」
「俺たちは独自に魔族を討伐している組織だ。君の村に行ったのも魔族による襲撃の情報を察知したからだ。」
魔族を討伐している...?国の魔法組織の人でもないのに。こんな少人数で魔族を討伐することなんて可能なのかな
「俺らが魔族を討伐してるって信じてないっぽいな」
「そもそも自分たちの自己紹介もしてなかったですしね。こんな状態で信じるのも難しいですよね」
「確かに自己紹介してないわね。完全に忘れていたわ。
私はエレア、一応雷魔法を使っているの。よろしくね」
彼女は紫の瞳をもち、透き通るような金色の髪を一つにまとめて結えている。誰が見てもきれいな人だと思う。
「俺はフラム、炎魔法が得意だな。困ったことがあったらなんでも言ってくれよな」
そういう彼は金髪に、赤い瞳の見るからに主人公肌の人だ。見た目の通りに面倒見が良くて頼りになりそうだ。
「僕はグラス、草魔法を使っています。どうもです。」
緑の瞳に明るい茶髪の彼は、ほんわかとした雰囲気を纏っている。
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「えっと。あなたはなんというのですか?」
「ほら、あんたも名前くらい言いなさいよ」
「自己紹介ぐらいさっさとしろよな」
「ちょっと、お嬢さんに失礼じゃないですかね」
「あー、もうわかったって。俺の名前はアッサー、水魔法使いだ。」
黒髪で青い瞳の彼からは近寄りがたさを感じる。
「僕たちの名前覚えてくれたかい?んで、お嬢ちゃんのことはなんで呼んだらいいのか?」
「えっと、私は...アネモーナ」
「うんうん。珍しい名前ね。だけどいい名前だわ。」
「ほう。いったいどういう意味の名前なんですかい?」
「フラムさんには申し訳ないんだけど私もよく知らないの。母から何種類かの言語を組み合わせたって聞いたことはあるんだけど、それ以外は何も」
「へぇー。そっかオシャレだな。」
「ありがとう。あと、ごちそうさまでした。とてもおいしかったよ。」
「それならよかった。しばらくの間は、疲れているだろうし寝てた部屋で休んでていいからな。自由にしてていいぞ。」
私はさっきの部屋に戻ってベットの上にたおれこんだ。そしたら急にうとうとしてきた。お腹がいっぱいになったからかな。
えーと、エレアさん、フラムさん、グラスさん、アッサーさんぁ。よしよし覚えた。それにしても、人によって使う魔法が違うのか。魔法のこと、魔族のことよくわからないことだらけだなぁ。また今度聞いてみよっと。
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