第一話 別れと出会い
雨がしとしとと降っている
「おかあさーん、ナタヤばあちゃーん、ションさーん」返事はない。もう村には誰も残っていないのだろうか。なんでこんなことになってしまったのだろう。思い返してみてもよくわからない。今日はいつも通り、学校に行って、その後友達と公園でかくれんぼをしたり、鬼ごっこをしたりして遊んでいた。そしたら、急にオオカミみたいな魔族が現れて村の人たちを襲いはじめたんだ。村のみんなはすぐに逃げ出したみたいだけど私は怖くて、物陰でうずくまってることしかできなかった。気づいたときには、魔族も村の人たちもいなくなってた。これから私はどうしたら良いのだろうか。あたりは暗くてよく見えない。お腹も空いてきた。私1人で生き残るなんて無理に決まってる。もうだめだ、と絶望していた時近くで物音がした。また、魔族が現れたかと思って影を潜めていると、茂みから4人の戦士が現れた。
??「くそっ遅かったか、もう魔族は居なそうだな」
??「そうね。酷いありさま。生き残ってる村人はいるかしら」
??「生存者がいたとしたらとっくに逃げた後だろうな」
??「探してみませんか?もしかしたらまだいるかもしれないですし」
??「無駄なことをしている場合ではないんだ。もう用はない。さっさと帰るぞ」
「待って、行かないで。私も連れて行って」
私は必死に声を張り上げる。ここで連れて行ってもらえなかったら野垂れ死ぬしかないだろう。
??「うおっ、びっくりした。お嬢ちゃん。怖かったよな。もう大丈夫だぞ」
??「まだ生存者がいたのか、、それにしてもこんな子供が1人で?大人たちは一体何をしていたんだ?」
??「そんなの分かるわけないじゃない。過ぎたことを責めてもしょうがないわ。それよりこの子を早く保護してあげないと」
??「お嬢さん、1人ですか?お母さんやお父さんはいませんか?」
「うん、気づいたらいなくて、、」
私は自分がどうして1人でここにいるのか、必死で説明した。
??「なるほど、そんな事情があったんですね。村人の行方はわからないですし、僕たちで一旦保護するしかないですね」
??「当然だよ。よぉーしお嬢ちゃん、俺の背中に乗っていいぞ。俺らの家まで連れて行ってやるからな。」
私はありがとうございますとお礼を行って、強そうなお兄さんにおぶってもらった。
??「あなた、不満そうな顔してるけど。なんか文句あるわけ?」
??「いや、特に。任務に支障が出ないならばなんの問題もない」
女の人と、黒髪の男の人が言い争いはじめた。私のせいで申し訳ない。
??「いったそれは本当のことな....」
??「そうに決まってるだ.....」
??「もうやめ.....」
??「.......」
安心して眠くなったのだろうか。だんだん4人の声が遠くなってきた。これから私はどうなってしまうのだろうか、、、




