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いま

作者: 新村

4月1日。エイプリルフール。

大人になったら、エイプリルフールよりも会社の新年度の始まりだとしか思えなくなった。

とはいえ、昨日までしてた仕事と同じことをするのだから、そんなに変わり映えしない日だ。

ぬるっと新たな期に移行した。

そんな日に、わたしは午後早退した。

社会人2年目になった日に。

しんどいですという曖昧な理由で。

我ながら思い出すと笑ってしまう。

何がやりたいんだろう。

思ってた社会人と違う日々が続き、やりたくない仕事を毎日毎日やり、思ってるより体はSOSを出していたみたいだ。

張り詰めた静かなオフィス。みなが気を使いあっている雰囲気。やりたくない仕事。全てが嫌になって、早退した。

友達はインスタのストーリーを上げるのに、私のLINEは返信してくれない。

ワクチンの副反応で熱が出た。孤独を感じてつい友達にLINEしてしまった。返ってこない時間がつらい。

スマホを見ると余計に熱が上がったから、何もすることがない。だからこうやって小説を書いてみる。

熱が下がったら旅に行こう。

会社を辞めて、調理の専門学校へ行き、手に職をつけて働きたい。人は変化を恐れるから、少しこわい。けど、今のこのやりたいことができなくてもやもやして生きるより、失敗してもいいから行動した方がいい。

無謀だと思われるとか、大学出たのなら働けとか、そういう固定観念があったけど、母はわたしの話をばかにせず聴いてくれた。

キラキラしてる人になりたくて、芸能事務所にも書類を送った。

全く演技の経験はない。

けど、行動しなきゃわからない。

なにがどうなってこれから先、もしかするともしかするかもしれない。

そんな夢見がちな自分を一番抑えてるのは自分自身なのだ。

できない理由を見つけて無理だと諦めて。

できなくて当たり前だ、だって初挑戦なんだもの。

やり続ければいい。きつかったら辞めればいい。

命はそう長くない。


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