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魔王の執事になりました  作者: わんころ
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プロローグ①回想

初投稿です。

完全に趣味で書いているので、投稿ペースはぐちゃぐちゃです。

多少読みにくいと思いますがご了承ください。

ここは王座の間。円形の部屋にはいくつかの人影がある。そして部屋の中央にいる僕の目の前には王座があり、そこに腰かけている人物が僕をじっと見ている。

黒の全身鎧(フルメイル)に身を固めたその人物は低く落ち着いた声で僕に告げる。

「お前は私に忠誠を誓うか?」

「お前は私の為に命を燃やすか?」

その声は僕の頭に直接響いてくるように感じる。

「ならば(ひざまず)(こうべ)を垂れよ。」

そして一息ついてから最後の言葉を告げる。

「この私、魔王エルシフォンに!」

僕は言われた通りに(ひざまず)き、(こうべ)を垂れ、誓う。

「この私、アッシュ・クラウンは、エルシフォン様の為に命を燃やし尽くす事を誓います。」

それが僕の新しい人生の1ページ目だ。



____________________________________________________________________________________________________________

僕は世界最大の大陸、エドラ大陸の東にある山に囲まれた小さな村、スタテ村で育った。育て親は村長さんとその奥さん。育て親()()()というのも、16年前赤ちゃんだった僕は木で出来たバスケットにのって川を流されていたらしく、偶然見つけた村長さんに拾ってもらった。

村長さんの奥さんは病気で子供が産めなかった。

だから、初めは親を探したが見つからなかったので「この子は私達が育てよう。」と決めたらしい。

小さい頃は村の子供にいじめられてよく泣きながら帰っていた。僕には生まれつきなのか鱗のようなもので出来た突起物がある。色は黒で火山の噴火口のような形をしている。両肩の肩甲骨の辺りに一つずつと、その下にもう1つずつある。

村の子供達にはそれが面白く見えたのか、紐を引っ掛けて振り回されたり、輪投げの的にされた。

そんな僕を見かねて村長さんに教えてもらったのが格闘術だ。

元々素質があったのか、メキメキと上達していった。12歳の頃にはいじめっ子集団に逆に尊敬されるようになり、(仲良くなった。)14歳の誕生日に、この辺り一帯で1番強かった村長さんに試合で勝った。その次の日に『アビリティ』が発現した。

『アビリティ』は誰でも1つ持っていて、10~15歳の間に発現することが多い。僕には『黒麟』というアビリティが発現した。任意の部位に黒い鱗を出すアビリティだ。そこまで珍しくも無いが、格闘術を使う僕には相性がよくすぐに使いこなせるようになった。そして17歳の春頃、僕の人生の1つ目の転機が訪れた。

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