久しぶりの雰囲気
都会の喧騒から逃れて田舎での生活を過ごしていく日々を描く予定です.
(蛙の鳴き声がとてもうるさい・・・)
蒸し暑く寝苦しい夜に
枕元ではゆらゆらと煙が立ち上り
足元にはプロペラのいかにもな古びた機械が
涼しい風を送ってくれてる
月の光が顔に差して
今日はいつになく近くで光っている気がした
(とてもじゃないが眠れない・・・)
団扇をもって立ち上がり立縁側に向かって歩を進める
古びた一軒家にひとり
月を見ながら縁側で
団扇を扇ぎ、蛙と虫の声を聴きながら
静かにゆっくりと呼吸を続ける
まるで自然に溶けていくように
(外に出ると少しは涼しいな・・・)
風はときおり吹いてはいるがそれでも蒸し暑い
団扇を扇ぎつつ庭に出てて
少し散歩でもしようかと
川に向かって歩きだす
石畳を進んで小さな戸口を開けた先
月が照らした道の先
誰かとともに歩いた道
きっといつかは消えてなくなる
この道の先は
私の人生の終着点
私は流れる水のよう
川は流れて海に続く
そこから再度
雨となり
生き物たちに恵みを捧げる
私は何ができるだろうか
私は何をするのだろうか
川へ着いたその時に
見つけたあの時見た蛍
「また、あえて良かったよ」
私は目を閉じ、息をつく
踵をかえし、家に帰る
「明日は何を見てみようか。何せ時間はたんとある」
しばらく縁側で涼んだでいたら
そのまま気づかず寝てしまう
足がかゆくて眠れなく
結局寝れずに朝になる
「休みの最終日に寝不足とは、馬鹿なことしたもんだ」
読んでいただきありがとうございました.