表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無機質な僕と桃色の君。  作者: れいん
2/3

2話 永遠に。


あの日から3ヶ月後、リリは大きくなり、よく遊ぶようになった。瞳を開けれるようになって気づいたけど、リリの瞳って桃色なんだね。とっても綺麗。

それから1年後、1人前になったリリは僕の近くをよくいるようになった。

更に2年後、すっかり大人になったリリは彼氏も見つけず1人ぼっちな僕に付き添ってくれた。嬉しいけどそれじゃリリのためにならないから、僕が沢山の雄を見つけてあげた。分かってた通りリリはどんな雄も見ることすらしなかった。なんだか悲しいな、リリ。



ずっとそばにいたリリが突然いなくなったのは、リリを拾った日から5年が経った頃の事だ。


階段から足を滑らし頭を強打。あっけなかった。命はこんな簡単になくなってしまうのか。


たったの5年しか一緒にいることができなかった。

僕はリリにどんな事をしてあげられただろう。

無い。無い。何も無いじゃないか。



僕は最後にリリに言った言葉を思い返した。


「リリ、だいすき。ずっといっしょだよ?」


涙が止まらない。拭っても拭ってもどんどん溢れる。

リリと過ごした日々は僕の宝物だったのに。

いなくならないで、リリ。

もっと君といたい。

理不尽だ。理不尽だ。


このまま悲しみの涙で人々を隠してしまいそうなくらい沢山の涙が流れる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ