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調査開始!(翔太、咲、アミパート)

天龍院学園図書室。

ここは、様々なジャンルの本を揃えており、漫画もある。さらに資料として過去の新聞や資料集などがある。かなり大規模なため、3階建ての別館にある。

俺はカウンターでノートパソコンを借りる。ここはネット環境も整っており、カウンターではノートパソコンの貸し出しをパソコン席では大型のデスクトップパソコンが置いてある。基本的にパソコン席は常に満員らしい。

そして、俺はノートパソコンを持って個室席に向かう。

個室席は1人用と2〜3人用、4〜5人用がある。俺達は4〜5人用の席をとった。俺が個室席に入ると咲は既に情報収集を始めており、アミは全員分の飲み物を用意していた。

俺は咲の隣に座り、ノートパソコンを起動させ、情報収集を開始する。






1時間後。

これっと言った情報が出て来ない。様々な検索ワードで探すが、大した内容は出て来ない。少し交通系で探してみるとしよう。






さらに1時間後。

どうやら当たりを引いたらしい。行方不明になった交通機関は『王座交通』という会社が関わっている。『王座交通』は新幹線、タクシー、バス、地下鉄、飛行機などと言った分野で有名でまたそれなりの権力を持っている。

社長の『王座 厳水』は科学や魔法にも精通しており、最近では『人外』の一つである吸血鬼に関する研究文を発表したらしい。また、対吸血鬼用の兵器の開発も行われているらしい。少し、吸血鬼について調べてみる。






さらに1時間後。

吸血鬼について大分解った。まず、吸血鬼は俺達と同じ人間の姿をしていること。吸血鬼には種類があること。

吸血鬼の種類としては屍食鬼(グール)、下級吸血鬼、眷族、女王、王者に分かれているらしい。

現在ではあまり見ないが一般的には屍食鬼が1番、世の中にいるらしい。姿は皮膚などが腐っているだけで普通の人間と大差無いから見つけるのは困難であろう。まあ、屍食鬼は性能がかなり悪いロボットみたいなもので魔法や霊能力、超能力は使えないし、そもそも筋肉が腐食しているから格闘戦も出来ない。唯一の武器が牙と鋭い爪ぐらいである。

意外と思うかも知れないが屍食鬼以外は太陽の光を受けても特に何も無い。ただ太陽が出ていると80%の力までしか出ないだけで、それ以外にこれっと言った物は無い。

現在は王者が居なくて、女王が吸血鬼のトップである。王者は、どうやら行方不明となっており、少し歴史を遡ると人間の味方をしていたり、人間にかなり友好的な吸血鬼だったらしい。






俺はこれくらいで情報収集を終了させる。アミが咲と俺に話しかけてくる。


「もうそろそろ、ご夕飯の時間でしょう。私が情報収集を続けるので咲様とご主人様は食堂で食事をとってきてください」


「そんな、アミちゃんだけに情報収集を任せるのは少し嫌だよ。どうせならアミちゃんも行こ?」


「いえ、私は既にご夕飯を用意してあるので問題ありません。さあ、2人共行ってください」


「アミがそう言うなら仕方無いな。咲、食堂行くぞ」


俺は咲と一緒食堂に向かった。



食堂。ここは全校生徒が使用出来る大型食堂でメニューもそれなりに豪華である。食券式で食券を機械で買うのだが電子学生手帳を置くだけで支払いが完了するためかなり便利である。


「咲は何を食べるんだ?」


「ん〜。私は魚の唐揚げかな。ショウちゃんは何を食べるの?」


「俺は、そうだな…………」


メニューに特盛スタミナ牛丼というものがあったのでこれにすることにした。


「しかし、こうやって咲と一緒食事するの何だかんだ言って始めてだな」


「そうだね。2人っきりはあまり無かったよね。いつもお母さんやお父さん、お姉ちゃんもいたから」


「そう言えば咲の姉ちゃんは元気か?」


「この学校大きいからお姉ちゃんとは会ってないんだよね。その内、向こうが会いに来てくれるけど」


そんな会話しながら席に座る。俺の後ろから聞き覚えのある声が聞こえる。


「ショウちゃんじゃない? ………随分と久しぶりね」


俺の後ろにいた人物それは………。咲の姉ちゃんである『一条 愛』とその友達であった。






「ほう、これがお前の言っていた妹と翔太という奴か。私の名前は『桔梗 武美』学科は霊能力、剣術だよろしく」


「よろしく。剣術と言ってもどんな剣を使っているのですか?」


「私は日本刀だな。主に居合いを得意としている。霊能力は強化系を使用している」


「あ、よろしくお願いします。武美さん。お姉ちゃんがいつもお世話になっています」


愛はジュースを飲んでから話し始める。


「私は武美に迷惑なんてかけていない。それにしても2人共、かなり成長した」


「これなら、すぐにランカー入りするな。私達もうかうかしていられないな」


「私なんて、まだまだですよ。前の試合も負けちゃったし………」


「あの試合は相手が悪かった。気にすることは無い」


咲が少し落ち込んだが愛がすかさずフォローを入れる。試合相手知っているという事はあの試合を見ていたのか………。まあ、シスコンぶりは昔から変わっていないな。


俺達はこんな雑談をして夕食を過ごした。次の日に脅威がくる事を知らずに………

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