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2つの銃弾(後編)

3階団長室。そこに1人の吸血鬼が立ち上がった。その男は扉に向かって銃を構え放つ。


「ガハッ……………!!?」


扉の向こうにいた吸血鬼が心臓を貫かれ絶命する。そして、扉が蹴って開けられる。


「やあ、哀れな犬諸君。ここまでご苦労。さようなら」


翔太は、吸血鬼に向かって銃を撃つ! 撃つ! 撃つ!


翔太の銃弾を食らって無事な者はいなかった。数を多すぎたせいか狭い廊下で大人数の為、吸血鬼が持つ機動性が活かせず銃弾を回避出来ない。皆心臓や足、腕などを撃たれ、心臓を撃たれた者は絶命し足や腕を撃たれた者はそこから大量の血を流して逃げようとする。


「く、くそ! この化け物が! こっちに来るな!!」


「やめて! 来ないで!! こっちに来ないでよ!!」


俺の進行方向に4人くらいの男女がいる。男2人が女を守っている。女は完全に怯えて戦意を喪失している。


「化け物ねえ。なら問おう。貴様らは何故その姿をしている?」


4人は答えない。いや、翔太の圧倒的な眼光によって答える事が出来ない。


「貴様らは人間で居るのを我慢出来なかった哀れな弱者だ。貴様らは人間をやめて、次は化け物をやめて、犬になる気か? 犬では俺には勝てんよ」


「う、うあああああああああああ!!!!!!!!」


女を守っていた男の1人が俺に向かって来る。俺はその男の腰に狙いを定めて撃つ。下半身が消滅し、床に転がる。


「よく、俺に立ち向かった。褒めてやろう。さようなら」


銃声の後、心臓を撃たれ絶命する。そして、俺は先程の3人の方を向く。


「この2人だけは助けてくれ…………お願いだ。俺は殺しても構わないだから!!」


その男は無謀にも化け物に向かって交渉をして来る。俺は頼みをされて断れる程人間の心を捨ててない為、それに答える。


「貴様、気に入った。よかろう。その頼み聞いてやろう。そこの吸血鬼の少女達の心配はするな。俺が守ってやろう。だからお前は安心して逝け」


俺はその男の心臓を撃ち抜く。そして、アイラに電話する。


「3階に2人の吸血鬼がいるさっさと回収しろ」


『たった1日で少し偉そうになったわね。いいわ、回収しておくわ』


俺は電話を切り、2人の吸血鬼に向かって転移魔法の座標の目印になる札を投げる。そこから魔法陣が精製され、2人の吸血鬼は転移された。


そして、俺は下に向かって歩き出した。






ボランティア団の建物の外。今そこでは1人の吸血鬼とアミ達が戦いを繰り広げていた。


「流石は吸血鬼ですね。一般の武器が通用しないなんて」


「敵を褒めている場合か!! これからどうする?」


魔理とアミ、ガイが背中合わせの隊形になる。吸血鬼は15人。1人5人あたりの計算になるが、銃弾が正銀製で無ければ神のルーンが刻まれていない為、1人倒すのに苦労する。アミがそこで提案をする。


「私がここを引き受けます。魔理様とガイ様は建物の中へ」


「ちょっと待て、俺と魔理が突っ込んだらお前1人でこれ全部相手することになるぞ?」


「勝算はあるのか? メイドさん」


「ええ。100%ではありませんがしっかりと」


アミはスカートの裏側に隠してあるホルスターから銃を2つ取り出す。種類としてはハンドガンだが、マガジンがロングマガジンになっている。フルオートタイプの銃と解る。


「お二人ともご武運を!」


「お前こそ死ぬなよ!!」


魔理がそう言うと2人は建物に入って行った。アミはそれを見ると吸血鬼に向かって銃を放つ。


連続した銃声が聞こえ、吸血鬼達にダメージを与えるが直ぐに傷口が再生し、こっち向かって来る。


吸血鬼の1人がこっちに向かって飛んだ。相手は牙をこっちに向けている。アミはそれをローリングで回避し、銃を撃つ。


だが、銃の弾は直ぐに切れてしまった。吸血鬼は1人も仕留められていない。アミは銃を捨てると格闘戦に入った。


アミの肩に誰かの手が乗る。後ろには吸血鬼が口を開けて、まさに吸血するところであった。アミもそれには少し反応が遅れた。抵抗する事が出来ない。


その時だった。2つの銃弾がその吸血鬼を撃ち抜いた。それと同時に鳴る銃声。そう銃を放っている連中の状態は……………


「大丈夫ですか? 隊長?」

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