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残酷な夜(前編)

今俺はアイラに吸血鬼についての歴史などを教わっている。どうやら、実戦的な行動の前にまず基本から教えるらしい。


「世界でアフリカと南アメリカが魔物の国っていうことは知ってる?」


「ああ。確か、前に軍隊が攻め込んだら酷いことになってたな」


「そう。学校ではここまでしか教えてくれない。あそこは人間が全くいないみたいになっているけど実は魔物と友好的な人間がしっかりといるのよ」


魔物は、よくあるゲームの敵みたいな奴でここまで高度な国を作っていただけで充分驚きなのに魔物と友好的な人間がいる。それは俺の予想の斜め上を行った。


「彼女らは、『アマゾネス』。戦闘民族で最新装備に身を固めた軍隊にも匹敵する能力を持っている」


「今の軍隊の最新装備って基本的に超高性能な武器や防具、ロボットだろ? そんなに対抗出来るのか?」


「彼女らにも言えることだけどここに来たらまず捨てることは人間の常識よ。確かに今の軍隊の武器は様々な種類に多くの機能があるわ。けど彼女らはそんなのお構いなし。だって彼女らの先祖は魔物と人間のハーフ。これが何を意味するのかは解るよね」


魔物と人間のハーフ。地味に想像しにくいがあり得るかも知れない。歴史で魔界に行った勇者の末路は魔物となったとあるからハーフが出来てもなんらおかしくない。それなら、今の軍隊に対抗出来るかもしれない。


「ハーフと言ったけど、彼女らはちゃんと人間の言葉を話せる。言語についての大きなところは彼女らは自然と会話出来るところね」


自然と会話。アフリカや南アメリカは全く人工的な物は無い。あったとしてもアマゾネスが作った住居や魔物の城くらいだろう。そういう環境で自然とコミュニケーションを取れるのは大きいと思う。


「まあ、後の説明は少し省くわ。私達吸血鬼は魔物とアマゾネス、両方と協力関係にあるわ。いや、魔物全体が協力関係にある。私達は決して多くを望んではいけない。私は血を望むけどそれは戦いの中での血。それも正々堂々の。虐殺や一方的な殺人なんてやる気は無い。君もそのへんは気をつけてね。さて、次は実戦のことについて教えようかな」






「実戦は大して変わらないわ。ただ闇魔法と禁術が追加されたくらいね。この二つは戦いの中で覚醒するから今の君じゃ使えない。まあ、簡単に説明すると私の闇魔法は『大気斬』。空気を刃物に変える魔法ね。禁術は見てからのお楽しみ」


「まあ、そのへんは実戦を重ねていくしかないな。一通り終わったがどうする?」


「君が寝ている間に学生達が屍食鬼を襲ったらしいわ。それだけなら無視するけど私達が拠点とする情報がそこにあって学生達の手に渡ってしまったから排除しに行くわよ」


「その学生達は強いか?」


「戦力は学生にしては高いね。廃ビル群を拠点に様々な防衛機能があるから油断は禁物よ」


「油断なんてしないさ。さあ、初の実戦と行こうか」


「あ! ちょっと待って」


アイラが何かを思い出す様に言う。


「君専用の装備があるからまずはそれを取りに行きましょうか」


さっきの流れを完璧に破壊しおったな。まあいい。そう思いながら俺はアイラに連れられて装備を取りに行った。




「さて、君専用の装備だけどこの部屋の中にちゃんと用意されているわ。行きましょ」


アイラは部屋の中に入っていく。内装はシンプルでテーブルやボックスといった最低限の物しかない。中に白衣を着た男がいる。


「待っていたよ。倉崎 翔太君。早速だが、このテーブルに置いてあるのが君専用の装備だ。まずはその箱を開けてくれ」


俺はテーブルの上にある箱を開ける。中には2丁のハンドガンとそれを入れるためのホルスターがあった。


「それが君専用の装備『ブラックサン』、『ホワイトムーン』だ。両方とも重量15kgをほこり、反動は大砲なみの反動だ。完全に吸血鬼専用の装備となっている」


俺は銃を持ってみる。ずっしりとしており重量感はあるが重いとは感じない。


「威力はどれくらいだ? まさか、威力は対物ライフルぐらいでした何でことは無いよな」


「当然だ。その銃は対人外用の兵器の対策用として作製した。威力は対空砲並みの威力を誇る。人間なんて当たれば木っ端微塵だから使い所は考えろよ」


「了解した。あとこの服はなんだ?」


箱の中に黒いスーツと黒いシルクハットが入っていた。サイズは丁度俺と同じくらいか。


「この服は戦闘用に作られた服だ。太陽が出ている時の力の制限を防ぎ、またあらゆる攻撃に対して高い耐久力を持っている」


「いいな〜。私もこんな高性能な服欲しいな〜。私には作ってくれないの?」


「帰って来る頃には君達の服は完成しているさ。デザインはそのままだが」


「この服気に入っているしこのままのデザインでいいよ。翔太君、その服きてみたら? 絶対似合うよ」


「そう言うなら、アイラは少し部屋から出てくれ。今から着替えるから」


そう言うとアイラは部屋を出て行く。心なしか彼女の顔が少し残念そうだったな。俺は着替えを始める。




「入って来てもいいぞ〜」


俺がそう言うとアイラが入って来る。入って来て早々見た感想を言う。


「結構かっこいいじゃない。少しは私の唇に近付けたんじゃない? まあ、準備も出来たしそろそろ行こうか」



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