帰り道、天使に会ったとき
「安心して?いつも通りにやって?大丈夫、私はずっと近くにいるから。」
俺は今、人を探している。アイツに会うため、ここにいる。きっと現世にいるであろう、アイツを・・・。そのためには、生きなければ。まぁ、死ぬほどの状態にいるわけじゃあないけど。
手元に得物を出す。
「・・・っ!」
魔法を俺にぶつけようとしていた2人の魔法使いの首は飛び、血を盛大に吹き出しながら地に伏した。そして、手にした獲物を遠くに浮いている白い羽に投げつけた。
俺、月島 逝夜は魔法使いです。この度、日本人として3度目に現世に落ちてきました。男子高校生として、人捜しをしています。そして、俺は強いです。怒らせないでください、俺の天使(笑)の魔法で直接地獄に落とします。ご了承ください。
先ほど、路地裏を歩いてたら10人程の男に囲まれてしまった。それも、俺と同じように人間の魔法を持たない男達だった。あの感じはゴブリンだろう。正直、まだ現世に居たのかと驚いてしまった。
彼らは、ほかの悪魔に比べてちからが弱すぎたために、現世ではほとんどいないと聞いていた。
「おい、そこの学生服のお前!そう、お前だ。ちょっと来い!」
昔懐かしいの不良様みたいだ。
「おとなしく、来てもらおう。ボスが呼んでる。」
「嫌だと言ったら?」
「こうなる」
俺に話しかけてきた男の腕が破れ、巨大化した腕が現れて俺に拳を向けてきた。
「わかったか?じゃあ、来い。」
俺は、そのボスとやらと共に全部葬り去ってやろうと思った。なんでも最近数人の天使や悪魔が何者かに襲撃を受けることがあるらしく、もう何人かは死に至っている。その犯人が分かるかもしれない。
「ここだ」
何分歩いただろう。結構暗い。まぁ、俺等の後ろ100m位のところに仲間がつけてるから大丈夫だろう。
「・・・っボス!」
「なんで・・・?」
男達は驚愕していた。なぜなら、そこには大男が死んでいた。完全に姿がトロール化してるが、まず右腕は無いし腹には大穴があいていた。他にも身体の部品が足りなくなっていた。どうやら、格上にやられたようだ。
「なぜ、その男の子をここに連れてきたのですか?」
トロールの死体の後ろに白い羽をもった男が姿を現した。あれは、天使だ。しかし、魔法が羽以外に発現していない為、相手が誰だかはわからない。でも、今の俺よりは強そうだ。
「私は、ここに連れて来いとは言っておりません。身勝手な判断は死を招きますよ。この男のようにね。」
初めてかいてみました。これから少しづつ書き進めていく予定なので、ひまがありましたら、読んでみてください。神・天使・悪魔に興味がある方は特にお願いします。