双巫女 要旨
こんなものを書きたいと思っていたまとめみたいなものです。
七辻神奈は東京に住む15歳の少女である。彼女は夏休みを利用して、祖父の田舎を訪れる。とある地方にある祖父の生家が神社を任されており、行なわれる祭りを手伝う目的があった。
東京から新幹線と在来線を乗り継ぎ、5時間あまり離れたこの地には、嵩鳴樋巫女神楽、またの名を蛇の舞と言われる神楽がこの時期、毎年、奉納されていた。神奈はこの神楽の舞方となり、この祭りを手伝う事になっていた。嵩鳴樋巫女神楽にはもう一人の舞方がいて、二人で舞うという形式であった。そして、神楽は地元の伝説を受けて、左方を地の巫女、右方を天の巫女と呼んだ。神奈は儀式を経て地の巫女となり、知り合ったもう一人の舞方、茂手木沙也華は天の巫女となり、二人は祭りに向けて、寝食を共にして神楽の稽古に励む事になる。
神奈は神楽の稽古の合間や、里廻りという巫女の役割をする中で、次第に、茂手木沙也華と親しくなり、九十九木町という地について知るようになっていく。
だが、神奈は神楽の稽古をこなし、町について知り、時を経るにしたがって、様々な音や幻覚を見たり、夢の中で見る様になって行く。神奈には唐突に始まった、それらの出来事や感覚をどう理解してよいのか分からず、始めは激しく戸惑う。神奈の見る夢や幻覚は、様々なテイルを伴っていて、やがて神奈は、徐々にその物語に引き込まれていく、神奈は夢を見極め、意味の中に捉えようとする。そして、神奈は夢に幾つかのパタンがあることに気がつく。
①二度と同じ夢は見ない
②未来の夢、予知夢は見ない。過去あったこと?空間を超えたモノを見る。
③夢には様々な感情が伴われている。自分の過去を見たりする。
どうして、夢を見るのか、神奈は巫女のメディア的な性質や、脳障害、精神疾患など色々と考えるが、よく分からない。また、相談しようにも、誰にどう説明していいか分からない。しかし、神奈に起こっていた異変は沙也華にも起きていることが、ある時、分かる。さらに、二人の見る夢や幻覚は神奈一人のときの状態でなく、
①感情がシンクロして、夢を見る。補完的であったりする。
②時に矛盾したりするか、違った結末を見る。
③漠然とした未来を見ることが出来る。予知をする(占い)
神奈は二人の中から見える夢や幻覚を、知ろうとして、思考するようなる。そして、それは、この地の神話や歴史に繋がって行く。例えば、かつて神社に奉納された銀塊や黄金片を見つけてしまう。やがて祭りの日はやってきて、神奈は町を去る。そこで、神奈は街の終わりを見てしまい戻ってくる。神奈は崩落していく街の姿を現実としてみて立ち尽くしている。
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