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第一話 さようならは言えませんでした

おかしな点などは指摘していただけたら嬉しいです。

オリジナル小説なのでストーリーが気に食わないなどの意見は控えてください。

あらすじと話が少しずれるかもしれません・・・

空を一人の少女が落ちていく。

・・・集団だったらそれこそ問題だが、とにかくむかつくほど晴れ渡る空を一人の少女が落ちていく。

別に少女は死を迎えてしまったわけではないし、パラシュート無しのスカイダイビングような無茶をしたわけではない。

      少女は今、彼女がいままで存在していた世界と別れをつげたのだ。


                ・

                ・

                ・

                ・

             


とある高校の入学式。少女こと、神斗明かみとあきらは地面に落ちた桜を踏み潰し全速力で校門から出た。足と手を豪快にふりあげ般若のような形相で駆け抜ける少女のパンチラ。・・・これではときめくものもときめかない。


「うああああああああ!!!やばいやばいやばいいいい!!そこのお兄さんどいて!!危ないからさあ!!」


彼女は真っ黒な髪を肩につくかつかないかくらいに伸ばした、可愛いよりかっこいいの方が正しいと言えるような少女。


彼女は校門を出ても止まらず走り続ける。さっきと何も変わらず豪快に。

理由もなくこんな事をしたらそれこそ救いようのないただの変人になってしまう。

しかし明は、幼馴染の西川裕(にしかわゆう)が大切な話をするとの事で約束した時間が目の前に迫っていた為、裕の家へ全力で向かわなければいけなかった。

近所のおばさんのなれたようなのんきな挨拶や、新しい制服を身にまとった学生の変人をみる目の中を全力スルー。





裕の家についくと大きな時計を両手に抱えた裕が玄関先でうろうろと落ち着き無く動き回っていた。


裕はフワフワ綺麗な短い髪に黒く大きく開いた目は男女か見分けがつかず、性格も悪くなかったため男女から友人として、恋愛対象としても見られる事がしばしばある位には人気のある人だった。

そんな裕が今はあの不審者のようになっている。


(怪しい奴になってるぞー裕よ・・・そんなに大事な話なのかな)


・・・遅れてしまっても良いなんて考える人もいるかもしれない、だが明は無理だった。その理由は極めてアホくさく、単純。


「もう・・・遅いよ、来ないのかなぁって心配しちゃったよぉ・・・」

「はぅぅ!!ごっごめん!私も、学校が、あってさ・・・」

「も・・・? そっか!明は今日しっかり学校行ってたんだぁ・・・そっか、そうだよね。よかったぁ・・・」


『明は』そういう彼は学校へは行ってない、入学式なのに行かなかったのだ。そんなことは普段はしない裕。珍しかった、だがそんなことを今の彼女には考える暇などない。


にやにやへにゃん。

緩みきった、それでいてニヤケている情けない顔の明。明も裕の容姿にメロンメロンの残念な人の一人だった。


(かっ可愛い!!可愛い可愛い可愛い!!!何こいつ!?こう・・・髪をぐしゃぐしゃに撫で回したい!!・・・・・はっ)


なんと残念な人なのだろう。顔はそれなりに整っているのに今はもう気持ち悪い意外なにも言えない。


「そ、そう!用事って何!」

「あ!そうだったねー。うーん・・・とりあえず僕の部屋にでも来てくれるかな?」


はい喜んで!と言わんばかりに目を輝かせた明にニッコリ笑って部屋へと向かう。

部屋に着いたときの感想はたぶん誰もが汚いであろう部屋に明と裕は何事もないかのように入る。

裕は当然だが明も何度も入ったことがあるからもう驚きはしないのだった。


なにか飲み物取ってくるね、と言い残し行ってしまった彼の部屋をつま先でうろうろ歩き回る明。しかし目線の先だけは常に机の上に止まっていた。それも机の汚く荒れている中の一冊の分厚い本にだけ。

本の見た目は絵本に近かった。が彼女が気にしているのはそこではない、その周りにインク、修正液などどう考えてもこれ自分で書いてんだろ、といわんばかりの道具が置いてあったのだ。



そうなれば当然中身が気になってしまうもの、挙動不審、まるでさっきの裕の様になりながらこっそり本を開けた。


「え・・・なにこれ・・・?」


しかしそこには何もなかった、いや正確に言うと黒い点が一つページの真ん中に置いてあるがそれだけだった。

明には不気味で気味が悪い、それしか感じられ無かった。まだ書き始めかも知れない、そう考えてもただただ不気味にしか感じられなかった。

そして聞こえてきた足音も、この部屋も、全てが気持ち悪いもののように感じられた。


(あ・・・!本を戻せば何とかなるかな・・・?)


明は今考えられる最高の案で動いた。むしろ本を閉じる、閉じたい、それだけしか考えられなかった。

そんな彼女だから足音が聞こえていた事もすでに頭から吹き飛んでいた。


「何してるのぉー?明?」

「ひゃ!!・・・な・・「ねぇ、今その本見てたの?」


ガラス、ジュース、お盆がいっきに床に落ち嫌な音が響くと同時に本に伸ばした手を強くつかまれる。さらにおっとりとした裕が急に強い口調になる。

それが明にはさらに恐怖をあおる材料となって彼女をさらにおかしくさせた。


(何・・・?裕、どうして・・・?私痛いんだ!だからさ本、閉じさせてよ・・・。)


それだけの思いで本に手を伸ばす。力をこめる。


「やめて。その本は明が触っていい本じゃないんだ。まだ完成もしてないしね」


強く強く腕をつかまれる。が、もう関係なかった。さらに力をこめて腕を振り切り、裕の声にも耳を貸さず明は本に触れた。

そして


「・・・ぁ」

「    !!!!」


明の体の周りには何とでも言えるがなんとでも言えない、わけのわからないものが集まっていた。

見えていた景色も気持ち悪さも裕の声さえも、全てが消えていく、彼女自身も。


        次の瞬間には明はもうこの世界から消えていた


                ・

                ・

                ・

                ・

                ・


そして空へと投げ出される事となった。

ずっとアホみたいな顔をしていてもさすがに空にいるとわかれば顔は引きつるもの。

頭に響く大音量の悲鳴と共に


「ぎゃあああああああああああああああ!!!」


背中から受けるまたもや気持ち悪い感覚、落ち続ける恐怖でもう気絶してもおかしくはなかった。むしろ気絶したほうが遥かに楽なくらいには最悪な感覚だった。


落ち続ける、止まる事を知らないかのように落ち続けていた


               「位置移動」


「ぁぁぁぁぁぁ・・・・・ヘブッ!!?」


明の耳に美しい細い声。と顔から地面に突っ込んで生まれた鈍い音が重なる。その時にはさっきのような落ち続ける感覚も消え去っていたが、もう色々と限界だった明は顔から地面に突っ込んだ時に意識も消え去っていた・・・

初めての小説です!

なかなか難しいものですね・・・・これから読んでくださる方が居たら、駄文にお付き合いお願いします!

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