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ジ・アナザー  作者: sularis
第六章 絡む思惑
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第六章 第五話 ~リリーと精霊と~

(何これ何これ何これ!!!?!??)

 リリーは混乱していた。

 少し水を飲んで、立ち上がろうとした瞬間、腕に巻き付いた何かに引っ張られ、一瞬にして水に引きずり込まれたのである。

 その際、空気を吸おうとして水を飲んでいないだけマシな状態だった。が、勿論そんなのはたまたまに過ぎないし、リリー本人も気づいてはいない。

 顔に水がかかった瞬間、反射的に目も口を閉じ、状況も把握できないまま、しかし、本能的に危険を感じ取って混乱しているのだ。

 勿論、そんな状態でまともな行動など取れるはずもない。

 目も口も閉じたまま、ひたすら暴れ続けるだけである。

 そうしている間にも、次々と押し寄せてくる触手がリリーの手足に絡みつき、確実に水の深みへと引きずり込んでいく。

 時折、もがくリリーの手足が水底に触れることはある。だが、反射的にそれを掴もうとしても、触れてからでは間に合うはずもない。

 いつの間にか、触手はリリーの顔にすら巻き付き、口を開けることすら出来なくなっていた。

(誰か!誰か助けて!!マージン!ミネア!!ディアナ!)

 もがきながら、必死に仲間達に助けを請う。が、口に出せないその願いは、誰の耳にも届かない。例え口を開けられたところで、水中で発した言葉など、まともに誰かの耳に届くことなどありはしないのだが。

 そうしている間にも、リリーは急速に息が苦しくなってきていた。元々、引きずり込まれる寸前に上げた悲鳴で、息はちゃんと吸えていなかったのだ。肺の中に貯まっている空気の量などたかが知れている。

(助けて!苦しいよ!!グランス!レック!マージン!!)

 そして、僅かな酸素はリリーがもがけばもがくほど、あっという間に消費されていく。それでますます息苦しくなり、リリーは更にもがく。悪循環だった。


 その頃、湖岸では仲間達も必死に触手の猛攻を凌いでいた。触手自体は水面から2~3m程度しか伸びてこないらしく、数歩下がればそれだけで安全っぽいのだが、それでは水中に引きずり込まれたリリーを助けることが出来ない。

「クソッ!全然ダメージになってねぇ!」

「でも、撃つしかありません!」

 安全圏まで下がったクライストとミネアが、それぞれ銃と弓を構えて水中の触手を撃ちまくっているのだが、いずれも水の抵抗に阻まれて思うような成果を上げることは出来ていない。

「良いから、ひたすら攻撃だ!それしかない!」

「キリがないよ!こんなことしてられないのに!!」

 一方で、グランスとレックは襲いかかってくる触手を滅多切りにしていた。

「でも、これどうにかせんと、進めへん!」

「分かっておる!言うな!!」

 マージン――素手では無理があったのか、倒した獲物を解体するためのナイフで戦っていた――とディアナも善戦しているのだが、如何せん、水中に踏み込めないでいるのだ。

 何しろ、水中は触手の独壇場である。

 一歩踏み込んだ途端、その足に触手が絡みつき、強く引かれて転倒。そのまま水中に引きずり込まれかねない。

 実際、水中に踏み込んだレックがそれで危うく掠われかけ、グランスとマージンがその手を引っ張って湖岸に引きずり上げたくらいである。身体強化とて、足場が悪ければ引きずり込まれるのに抵抗する役には立たなかった。

 触手を撃退している暇はない。

 しかし、撃退しなければリリーを追いかけることも出来ない。

 追い詰められたレック達は、ただひたすら焦っていた。

 キングダムではプレイヤーの死体も見てきた。それでも、まだプレイヤーの死に慣れたとは言えない。

 そんななのに、今ここで仲間を失う。

 その恐怖にはとてもではないが耐えられそうにもなかった。

 それでも誰一人暴走しないのは、暴走したら次に死ぬのは自分だという自覚があるからなのかも知れない。


 リリーは既に意識が朦朧とし始めていた。このまま行けば、あと一分どころかその半分も持たずに意識を喪失しかねない。

 既に、もがく力も失い、その四肢からは完全に力が抜けてしまっている。

(苦しい……助けて……みんな…………マージン……)

 そんな中、僅かに残った思考力で思ったのは、助けて欲しいという思いと、仲間達の顔だった。その中でもマージンの顔が真っ先に浮かんだのは何故だろうか。いや、それすら考える余裕が今のリリーにはなかった。

 だから、それを素直に感じることが出来たのかも知れない。

(……何?)

 自らの胸の中に誰かが――いや、何かがいる。

 それが慌ててる。叫んでる。

 でも、それが何なのかすら、リリーにはすぐに思い出せなかった。

(あ、そっか……水の精霊……)

 そう思いだしたところで、何も出来ない。今まであれだけ練習してきても、その力を使うことは出来なかったのだ。何もしようとは思わなかった。

『願え』

 突如、その声が頭の中に聞こえてくるまでは。

(願う?何に?)

『汝が精霊に助けを請い願え……まずは息を』

 妙に具体的な指示だったが、既に意識を喪失する寸前だったリリーにはまともな思考力もなかった。ただ、頭の中に聞こえてきた声に従うだけである。

(精霊……息が苦しいの……助けて……)

 弱々しく、しかし一切の雑念無く、リリーはそう願う。胸の中にいる精霊に向かって。

 その結果はすぐだった。

 リリーの胸の中で慌てていたそれは、リリーの願いを受けると急にせわしなく動き出し、リリーの身体から飛び出していった。

 そして、次の瞬間。

 口元に巻き付いていた触手が何故か剥がれ、リリーはやっと息をすることに成功する。

「ぷはぁっ!はぁっ……はぁっ……」

 そのまま荒い呼吸を繰り返すこと数回。

 徐々にリリーの意識ははっきりとし始め、それと共に現在の状況を思い出す。

 触手に全身を絡め取られ……水中に引きずり込まれてる……

 そこまで思い出せば、もう一度パニックを起こすには十分だった。

「このっこのっこのっ!!」

 真っ暗な水中で再びもがき始めるリリー。無論、触手がリリーを放す気配は微塵もない。

 既に随分深いところまで引きずり込まれたのか、いくらもがいても手にも足にも触手以外の感触は全くない。

「放せっ!放せーー!!」

 そうして藻掻いているうちに、うねる触手の隙間から何かの光が見えた気がした。だが、それはすぐに触手に覆い隠され、見えなくなってしまう。

 それにリリーが失望しかけた時だった。

『精霊に願うが良い……助けて欲しい、力を貸して欲しいと』

 リリーの混乱の隙を突くように、先ほどの声がリリーの頭の中に聞こえてきた。

 意識はあるが混乱していてまともな思考力が無いリリーは、その声に疑問を持つことなく、あっさりと従う。

(助けて……力を貸して!)

 その祈りに、リリーの周囲で歓喜の声が湧き起こった。リリーはそんな気がした。

 精霊らしき感触が再びリリーの胸に入り込み、そこに宿る。

 先ほどまで慌てて騒いでいたそれは、今は歓喜で満ちあふれ、それと同時にリリーを捉えている触手への敵意を全く隠そうとしていなかった。

 それにリリーも同調する。

 触手さえいなければ、こんな目には遭わなくて済んだのである。切っ掛けさえあれば、リリーが触手に敵意を持つのは当然だった。ただ、今まではその余裕が全くなかったと言うだけで。

 そして、リリーが触手に敵意を感じたその瞬間、胸の中の精霊が大きく脈動した。

 その脈動はリリー自身と同調し……

(繋がった……)

 リリーは素直にそう感じていた。

 それと同時に広がる感覚。

 その感覚は様々なことをリリーに伝える。

 水面までの距離。水底までの距離。それだけではなく、付近の様子――せいぜい半径5mもなかったが――が暗闇の中であるにもかかわらず、今のリリーには手に取るように分かった。

 無論、リリー自身を絡め取って未だどこかに引き込もうとしている触手の様子も、である。

 それを認識した次の瞬間、リリーの頭の中に、極限まで細く絞り込まれた凄まじいまでの水流が触手を寸断していくイメージが流し込まれる。それが先ほどの声の仕業であることをリリーは直感で悟っていたが、気にすることはない。

 身体の外にまで大きく広がったのは感覚だけではない。

 そこに水がある限り、それを自由に動かせる。何の違和感もなく、いつの間にかリリーはそう知っていた。

 だから、動かす。

 まずは、小さな水流を生み出す。それは瞬く間に大きな激流となり、リリーを捉えていた触手の群れを翻弄し始めた。


「何!!?」

 それに最初に気づいたのはレックだった。

 身体強化のおまけで強化された視力は、ヒカリゴケの弱い光だけで、地底湖の水面が急に荒れ始めたのを見て取ったのである。

「何が起きた!?…………!!」

 声を上げたレックに、その理由を問い質そうとしたグランスも、次の瞬間、触手の群れが一斉に退き始めたことに驚き、動きが止まる。

「なんや分からんけど、チャンスかも知れん!」

 マージンはそう言うと、ナイフを仕舞い、代わりに構えたツーハンドソードを地底湖の水面に突き刺した。

 しかし、その結果を見るより前に、さらなる異常がレック達の目の間に生じる。

「な……!!?」

「おいおいおい、何だよあれ!?」

「分かるわけなかろう!」

 そう騒いでいるレック達の目の前では、退いて行っていた触手の群れが、急速に力を失い、バシャバシャと水面に落ちていっていたのである。

 ただ、確かなこともある。

「理解は後や!これなら、リリーを追いかけられるで!」

 マージンのその言葉に、仲間達はハッと意識を取り戻した。

「レック!ロープはあるな!?」

「勿論!」

 グランスに訊かれ、レックはすぐさまその意図を察してアイテムボックスからロープを取り出す。

「マージンがロープを巻き付けて潜れ!レックはロープの端を持って支えろ!クライストとミネアは何かあった時のために武器を構えて待機だ!」

 グランスの指示に従って、動き出す仲間達。

 だが、マージンがロープを巻き付けて地底湖に飛び込むことは結局無かったのである。


 既にリリーの周囲で荒れ狂う激流は、ただの水流ではなくなりつつあった。

 リリーは周囲の水流を、頭に送り込まれたイメージそのままに細く細く引き絞っていく。

 そうして出来上がったのは、まさしくウォータージェット、あるいはウォーターカッターとも呼ばれる代物だった。

 水流はその厚さを1mm近くにまで絞られた代償として、想像を絶する速さに達していた。そして、触れる触手全てをいとも簡単に切断していく。

 その様を、まだ混乱抜けきらないリリーは、大した感慨もなく水を通して感じていた。

 既にリリーを捉えていた触手は、その全てが力を失い、リリーの周囲を漂っている。いや、リリーから離れるそばから全て微塵切りにされていくため、ばらばらになった破片が漂っているというのが正しい。

 リリーの周囲の触手全てがそうして粉々になるまで、さほど時間はかからなかった。

 しかし、まだそれで終わりではない。

 触手だけ潰したところで、触手を伸ばしてきた本体はまだ健在なのだ。

 頭の中に再び送られてきたイメージに従い、無意識のうちにリリーは水を操り、辛うじて寸断されるのを免れ、奥へと逃げていった触手たちを追い始めた。

 そして、すぐに目的のモノを見つける。

 水が伝えてくる感触ではどうやらそれは柔らかいらしいが、色までは分からない。だが、湖底に平べったく張り付き、触手を大量に伸ばしたそれが何なのか、リリーにはどうでも良いことだった。

 再び全てを切り裂く水流を産み出し、それをいとも簡単に千切りにすると、リリーの意識はそこで闇に飲まれていったのだった。


 突如湖面に巻き起こった竜巻の如き激しく回転する水の柱。それを見たレック達の反応は2つに割れた。

 すなわち、

「リリーを絶対助けに行くんだ!」

 という意見と、

「ミイラ取りがミイラになりかねない!悪いが諦めてくれ!」

 という意見である。

 正直、全員がもうリリーはダメだろうと心のどこかで思っていた。そもそも、どこまで触手に引っ張り込まれていったのかすら分からない。ヒカリゴケの明かりは水中まで十分に照らしているとは言い難く、今更追いかけても見つけられるとは思えなかった。

 加えて、竜巻の如き水の柱である。事ここに至っては、リリーが無事であるとは到底思えなかった。むしろ、これ以上仲間を失う危険を避けるべきだとグランスが考えたのも無理はない。

 だが、レックはそれに強硬に反対していた。

(まあ……無理もないがの)

 レックの想いを知っていたディアナは、そう思う。ミネアやクライストもおそらくは同じだろう。

 それでも、彼らもレックがリリーを追いかけることを認めるわけにはいかなかった。グランスと同じ理由である。

 正直、仲間を見捨てるのはつらい。だが、無事な仲間まで失う危険もまた、十分に恐るべきものなのだ。

 ただ、意外なこともあった。

「リリーは迎えに行った方がええと思うで」

 と、マージンがレックの方に付いたのである。

「ちょっと待て!おまえまで何を言い出すんだ!?」

 グランスが思わず叫ぶが、何も驚いたのはグランスだけではない。

「マー……ジン?」

 援護を受けたレック自身すら、一瞬呆けたようになってしまっていた。

 それを見たマージンは苦笑しながら、

「さっきの水の柱な。多分、リリーの精霊やと思うんや。なんや、そんな感じで魔力っぽいのが動いとったしな」

 と、自らの判断の根拠を説明する。

「それ本当!?」

 誰よりも早く反応したのはやはりレックだった。

「そや。魔力もリリーっぽかったしな」

 頷くマージンに、まだ魔力を感じ取ったりできない仲間達はよく分かったものだと感心しつつ、

「なら、早めにさっき水の柱が立った場所まで行ってみた方が良いな」

 グランスはそう言いながら、水面に飛び込もうとしていたレックの首根っこをひっつかんだ。

「レック。おまえはここでロープを支える係だ。潜るのは当初の予定通りマージンに行って貰う」

「でも!!」

「でももヘチマもない。ここに戻ってくるのに一番早い手段は、おまえがロープを引っ張る事だ。……マージン、頼ん……()っ!」

 グランスがそう言った次の瞬間、水面に何かが落ちる音がした。グランスの腕を力任せに振り解いたレックが、飛び込んだのである。

「馬鹿が!!」

「まあ、若いという事じゃ。責めてやるでない」

 珍しく思わず罵ったグランスを、ディアナがそう宥める。

 その横では、

「……レック、泳ぐの遅くねぇか?」

 いつまで経っても前に進む様子のないレックの立てる水音に、クライストが呆れたような声を出していた。

 ――どうやら、レックは泳ぎが下手なようだ。

 そう認識した仲間達の耳に、

「でも、リリーが!!」

 レックの必死な声が届いた。尤も、溺れないだけで、前に進めないレックに任せるわけにも行かない。

「やっぱ、わいがいった方がええな」

 頭を振りながら仲間達にそう確認を取り、マージンも地底湖に飛び込んだ。ロープの端は、グランスとクライストに預けている。

 泳ぎだしたマージンはあっさりとレックを抜き去り、闇へと消える。

 それを呆然と見送るレックの耳に、

「そろそろ戻ってこい」

 怒りよりも呆れの色が濃くなったグランスの声が届いたのだった。

 レックをあっさり抜き去ったマージンは、先ほど水の柱が立った場所を目指し、闇の中を泳いでいった。1~2分をかけて、その辺りに着くと、

「リリー、おるか?」

 リリーの名前を呼びながら、うろうろと平泳ぎで泳ぎ回る。ヒカリゴケの弱い光では、せいぜい数m先の水面しか見えず、その分慎重にリリーを捜す。

 そうして、探している途中に、マージンは不思議な光を湖底に見つけた。

 尤も、

「リリーとはちゃうな」

 と言うことで、とりあえず無視し、更にリリーを捜し続け、

「む?」

 視界ギリギリの所に、何かが浮いているのを見つけた。

 そろそろと近づいていくと、そこには仰向けに水面に浮いているリリーがいた。

「リリー、無事か?」

 胸をなで下ろしつつ、マージンがリリーにそう声をかけたが、返事がない。

「意識を失っとるんか」

 口元に手をやって呼吸をしているのだけは確認し、マージンはそう呟くと、水中からリリーの背中に回り込み、両腕でしっかりと抱きかかえる。

 途端、今まで安定して水面に浮いていたリリーの身体が急に重みを増し、マージンもろとも少し沈んだ。

 それでも、

(……契約した水の精霊がリリーを支えとったんやな)

 等とマージンは考える。そして慌てず騒がず、マージンは立ち泳ぎの要領でリリーと自分の顔を水面に出すと、

「見つけたで!引っ張ってや!!」

 そう大声を上げた。

 その声を聞きつけた仲間達――湖岸に何とか戻ってきたレックを含む――が、すぐにロープを引っ張り始める。

「これで、一安心やな」

 ロープに引っ張られ、自分たちが湖岸へと動き始めたのを感じたマージンがそう安堵の息を吐く。

 が、それはすぐに止まることになった。

「うが……うががががが!!!?!?」

 引っ張られる速度がゆっくりだったのは最初だけで、すぐにとんでもない速さになったのである。

「いだだだだだ!!」

 腹に食い込むロープ。

 あまりの速さに水面から飛び出しては、水面に激突し、その勢いでまた水面から跳ねては、水面に激突する。

 リリーは何とかかばえているが、おかげでマージンは背中が途轍もなく痛む。

「ちょっと、レック、引っ張りすぎだぜ!!」

 そんな慌てたクライストの声が聞こえた次の瞬間、

 ドゴオォォォン…………

 勢いよく湖面を跳ねたマージンの身体は、リリーをかばったままロープを引っ張っていたレック達の頭上を飛び越え、彼らの後ろの洞窟の壁へ激突していた。

「がぼっ……!」

 訳の分からない声を漏らしながら、地面に落ちるマージン。

「マージン、ごめん!ごめん!」

 そんなレックの声と、

「この馬鹿が!!手加減を知らんのか!!」

 そんなグランスの怒鳴り声。それと拳骨が落ちる音を微かに聞きながら、マージンの意識もまた、闇に飲まれたのだった。


 ちなみに、この時、意識を失ったマージンは重度の全身打撲に加え、背骨や数本の肋骨を折ってしまっていた。レックの馬鹿力のせいである。暫くしてからそれに気づいたクライストとミネアが、慌てて治癒魔術をマージンに連発した。

 その横では、グランスと、ついでにディアナがレックの上に雷を落としまくっていたのだが、この辺は余談であろう。

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