表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/33

荒野の棒術娘

 再び荒野の棒術娘が帰ってきました。

 旧作に比べさらにギャグを追加しています。

 それではどうぞ!!

  一人の少女が歌を口ずさみながら荒野を歩いていた。


 彼女は〈アズキ〉


アインの最初の仲間であり、妻(自称)である。


「最近アインに会えてないなぁ~。 結婚の約束までしたのになぁ~」


 ぶつぶつ呟きながら右のツインテールをいじる。 ――これはストレスが溜まった時のクセである。




 ――ふと目の前に一本のサボテン。


「ストレスはっさぁーん!!」


 拳に魔力を集中させ、サボテンを殴る。



サボテンは真っ二つに折れた。


「グギュルルル~。 お腹減った~」


 アズキは一週間何も口にしていない。 現在の彼女は何でも食べる恐れがある。


「サボテンって食べれたっけ?」


 ――しばし悩む――


「そういえばアインがサボテンステーキって料理があるって言ってたっけ……」


 アズキのサボテンを見る目が変わる。


「調理スキル発動!!」


 今回の犠牲者はサボテンに決まった。


調理すること五分。




「――出来た!!」


 調理スキルのおかげで見事完成。

……ちなみにアズキ本人の調理の腕は壊滅的である。





「いっただきま~す」

「キューキュー」


 アズキの前にサボテンを主食とするウサギ型幻想動物〈カクトスラゴス〉が現れた。 




 見つめあう一人と一羽。





アズキがサボテンを差し出す。

カクトスラゴスが受け取ろうと近寄る……









「うりゃ!!」

「ウキュキュ~~」



 アズキはカクトスラゴスを鷲掴みにした。


「久しぶりの《肉》だ~」

「ウキュキュキュ~」




二番目の犠牲者が決まった……。







「食った、食った――ん?」


 ――ここでオートスキル『プレイヤー探知機』が発動した。


「この反応は――アインじゃん!!」


 アズキの心が恋する乙女モードに変化する。


「アイン、待っててね~。 今、愛しの人が行くわよ!!」


 スキル『猪突猛進』を発動する。 このスキルは曲がれない代わりに猛スピードで対象に突撃するスキルである。

砂煙を上げた超高速の恋愛弾丸が森へ向かって更にスピードを上げた。


☆★☆ ★☆★ ☆★☆ ★☆★ ☆★☆


「やっぱりアズキか……」


 アインの一番苦手な人物が猛スピードで接近して来る。


「グリフォン頼む」


 アインが封魔石を取り出しグリフォンを召喚する。 光と共に純白のグリフォンが猛禽類特有の声を発し現れた。


「グリフォン、アズキを頼む」


 グリフォンは頷くと、恋愛弾丸に狙いを定めた。


★☆★ ☆★☆ ★☆★ ☆★☆ ★☆★


「――げっ!! アルタイル!!」 アズキの直線上に純白のグリフォン〈アルタイル〉が現れる。

アズキはアルタイルを苦手としている……。


「奴に近づく前にスキルを解除――って出来ない!?」



 アインはアルタイルを召喚したついでに『スキル解除不能』の魔法をアズキにかけていた。





「ギャーー!! ぶつか――へぶっ!!」


 アズキはアルタイルにぶつかる前に止まった。 



――アルタイルがアズキの顔面に鷲掴み(アイアンクロー)をして……。









「ちょっと痛いじゃないの!!」

「ごめん、間違えてグリフォン召喚とスキル解除不能を発動しちゃったんだよ」

「……ほんとに?」

「……本当だよ」

「じゃ、許す!!」「ありがとう」

「――代わりにあたしと結婚し――」

「グリフォン、アイアンクロー」

「へぶっ!!」


 再びアズキはアルタイルに捕獲された。





 二人はいつもこんな感じである……。

 いかがだったでしょうか?

 こういう訳でアズキはアルタイルが苦手な訳です。 ――同じ技を使っていますが……。


 次回は単眼の雪豹アンネローゼが登場する予定です。

 リニューアルした杏と機械と死神とをよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ