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相談

 ちょっと読みにくいかもしれないです。

 「久しぶりですね杏さん」

「アイン君、久しぶり」

「アンズー元気だった?」

「私は元気、それよりも身体大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫……あの約束の為なら」

「約束?」

「な、何でもない。 そ、それよりもアンネローゼは?」

「アンネローゼならあっちにいたよ」

「――私とアンネローゼどっちが先にパリに着いた?」

「僕とアンネローゼの方が先だよ」

「ガーーーン!!」


「――アズキ、顎が外れてるよ」

「ほっほいえお、あんうー……」


「――そういえばアイン君、アルアンカー貸してくれてありがとう」

「えっ? ――あっ、別にお礼はいいですよ」 (アンジェリカさんにあげたアルアンカーが何故ここに……?)


 「そういえばアンジェリカさんいないね」

「途中まではアズキと一緒に行動していたらしいのですが……」

「行方不明なの?」

「はい」

「――そういえばアンネローゼさんはどこ?」

「そういえばさっきから何処にもいませんね……」



☆★☆ ★☆★ ☆★☆ ★☆★ ☆★☆


 「私がアインとデート……!?」


 アンネローゼは店の看板の陰に隠れていた。


 「こ、心の準備がまだ」


 彼女の頬は茹で上がった蟹のようになっていた。 今の彼女を見れば熱でもあるのではないかと人々は答えるであろう。


 「デ、デートとは何をすればいいのだ?」

 ――この世界に来てからずっと戦いの日々だったため、アンネローゼはデートとは何かを700年の間に忘れてしまっていた。


 「い、一緒に裸で寝ればいいのか? それとも手料理を食べさせればいいのか? それとも一緒に戦えばいいのか?」


 ――完全に思考回路がショートしている。


 「こ、こうなれば!!」


 アンネローゼは『以心伝心』のスキルを使った。



★☆★ ☆★☆ ★☆★ ☆★☆ ★☆★


 「杏」

「うわっ!?」


 いきなり『以心伝心』でアンネローゼに通信された。


 「大事な話がある」

「な、なんですか」

「今から言うことは他言無用だ」

「ほへっ?」

「誰かに言ったら殺す」

「ひぇ~~!!」


「用件だが…………デートとは何をすればよいのだ?」

「ほへっ!?」


 意味が分からない。


 「聞いているか?」

「は、はい」


「デートとは何をすればよいのだ?」

「デ、デートですか?」


 アンネローゼがそんな事を訊いてくるなんて思ってもいなかった。


 「お前だけが頼りだ」

「分かりました。 そ、それじゃあどこかのカフェで話し合いましょう」

「分かった。 カフェ『シルバームーン』に集合だ」

「はい」


 ――こうして私はアンネローゼに呼び出された。









 「待ちました?」

「今来たところだ」

「あの~相談を――」

「まずはこれを飲め」


 ……目の前に紅茶らしき物が出される。


「毒は入っていない」

「は、はい! いただきます」

「「…………」」

「「…………」」

「「…………」」

「「…………」」

「「…………」」

「「…………」」

「「…………」」

「「…………」」

「「……あの――」」

「お、お前から話せ」

「わ、分かりました。 デ、デートについてでしたね」

「そ、そうだ」

「デートは 『…………』 が 『…………』 、 『街を……すれば』 いいはずです」

「 『……………』 や 『…………』 はいつすればいいのだ?」

「そ、そ、それは結婚して、子どもが欲しくなってからです!」

「そ、そうなのか」


 二人とも顔が赤くなる。


 「――デートの相手はアイン君ですか~?」

「――ゲホッ、ゲホッな、何故分かった?」

「普段の態度を見ていれば誰だって分かります」

「そ、そうなのか」

「……私が仕入れた情報だとアズキがアイン君とキスしたらしいですよ(嘘)」

「な、何だと!?」

「アンネローゼさん、早くしないとアズキに盗られますよ」

「い、急いで行かなけれ――」

「待ってください!!」

「な、何だ?」


 よしっ、完璧に私のペース。


 「その格好でデートするつもりですか?」

「そ、その予定だが」

「それではダメです」

「な、何故だ?」

「どこの世界に寒冷迷彩服でデートする女性がいるんですか!!」

「な、何だと……」

「まずは、私と買い物に行きましょう!!」

「わ、分かった」

「まずは服からです!!」





 ――こうして私のアンネローゼ改造計画が始まった。

 次回はアンネローゼが改造されます。

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