表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/33

脱出そして別れ

 まさかの展開です

 私とアズキはアプリストスに来ていた。


 「ステーキ食べるぞ、あとパインサラダも」

「アズキそれ死亡フラグ」

「なんか突然食べたくなっちゃってさ」

「食べ過ぎないようにね」

「分かってる、分かってる――あれは!?」

「どうしたの?」

「アンズーは早くアイン達に連絡して!!」

「何を!?」

「イタクァがアプリストスにいる事を!!」


 アズキはそう言うと走って行った。


 私は『以心伝心』でアイン達に連絡した――すると!!



 「杏さんはエデンの園から脱出して下さい!!」

「アンネローゼ、市民の護衛へ!!」

「分かったアイン」

「お前に出来ることは無い早く脱出しろ」

 ――皆が焦っていた。



 「どうなってるの?」



 エデンの園に避難警報が発令され、人々は逃げ惑った……。



☆★☆ ★☆★ ☆★☆ ★☆★ ☆★☆


 「やっぱり強い!!」


 アズキはイタクァと戦っていた。


 「………………」


 アズキはイレギュラーであるためイタクァの呪いの下でも魔力が30000はある。

 ――だがイタクァは魔力が100000を越えている。


 「はぁーー!!」


 アズキが上級スキル『金剛雷撃波』を発動する。 ――だがイタクァには効かない。


 「……!!」


 イタクァが本来の姿、風の巨人に変身する。


 「しまった!?」

「…………!!」


 イタクァがアズキを鷲掴みにする。


 「ギャーー!!」


 アズキがイタクァに握り潰され、周囲に骨の砕ける音が響く。


 「ごめ…んアイン…やく…そくまも…れなか――」





「――アズキ!!」

「え、アイ……ン?」






 アインがエーテルバスターでイタクァの腕を破壊し、アンネローゼがアズキを救出した。


 「悪いなイタクァ、大事な仲間はやらせない」


 アンネローゼにアズキを任せ、アインはイタクァと戦闘を始めた。


 「…………!?」


 突然の攻撃に油断したイタクァだが、すぐに腕を再生させ、アインに対して攻撃を始めた。


 「……!!!!」


 イタクァが『ウィンドスラッシャー』を発動しようとした。 ――だが発動はしなかった。


 「ブレイカーモード起動 エネルギー充填 最大出力!!」

「…………!?」

「『一刀両断』!!」

「……――――」


  イタクァは発動前にアインの放った『一刀両断・白』で真っ二つに切断された。





 ――ちなみにアインの呪いの下での魔力は137000である。




☆★☆ ★☆★ ☆★☆ ★☆★ ☆★☆


 私は非常用ワープストーンを目指して走っていた。


 「伏せていろ」

「――えっ!?」


 私の頭上を光の矢が亜光速で飛んで行き、目の前に突然現れた巨人に突き刺さった。


 「…………!?」

「ただのザコだな」


 ――イタクァをザコ扱いする彼女はアンジェリカ、呪いの下でも魔力350000を誇るイレギュラーの長である。


 「お前は下がっていろ」

「で、でも」

「足手まといだ」


 ――確かに呪いの影響下では杏の魔力は0に等しい。


 「お前は生き延びろ。 そして生きて強くなれ」

「――分かりました」


 杏は走った。 イタクァが杏を狙う。


 「お前の相手は私だ」


 アンジェリカが魔導杖から『ヘブンズアロー』を発射し、イタクァを牽制する。


 杏は無事にワープストーンに辿り着いた。


 「さて、足手まといもいなくなった事だし本気で行くぞ」



 アンジェリカを中心に魔法陣が発生する。

 「消え去れ『ヘブンズレイ』!!」


 アンジェリカを中心に光の柱が広がり、エデンの園は光の粒子となってイタクァと共に消え去った。


 「皆、絶対に生き延びろ」


 アンジェリカはエデンのメンバー全員に『以心伝心』で最後の命令を伝えると何処かへと消えていった。





 ――こうしてエデンの園は崩壊し、仲間達は離ればなれになった。 幸運だった事に死亡者はいなかった。



☆★☆ ★☆★ ☆★☆ ★☆★ ☆★☆


 「――みんな、無事でいてね」


 杏は歩き始めた。


 未来に向かって。




 第一部 完

 次回から第二部になります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ