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私の推し、愛し、を死

作者: 赤い雨
掲載日:2025/11/06

私の最初で最後のただ一人の推しが家にやってきた。

やってきたというのは、語弊があるためより詳しく説明すると、推しと偶然出会ってしまい、その瞬間に推しが倒れてしまったのである。


推しも大事にされたら困るだろうから、私が借りてあるマンションが近くにあるため、おんぶをして運んできた。

この時初めて分かったのが、推しは予想していたよりも男性の体つきをしており、重く、ずっしりと感じた。過去の配信で話していた体重よりも重く感じた。これはサバを読んでいたからなのか、その時から時間が経っていたからなのかは分からない。


推しを家まで運び終えた。床に寝かせておくのは、推しに対して失礼であると感じたため、ベッドの上に寝かせておくことにした。服に染みが出来ていたため、着替えさせることにした。


私が、推しのことを初めて知ったのは、三年前でそのころから配信をしていた。あの誰にでも声をかけて、親しみやすい感じが好きであった。推しの好きな食べ物、場所、見てきた景色を共有出来たらなと思っていた。


しかし、現実というものは、上手くいかないものである。一か月前に推しに彼女が出来ていたのである。

推しの良さをあまり知らない、ただ声がいいだけとかで惚れただけの女が許せなかった。その後、すぐ別れてくれてスッキリはしたが。


推しは今も寝ている。

今日のご飯は唐揚げにした。


翌朝、推しはまだ寝ている。

私は、サンドウィッチを食べ、重い体を動かしながら朝の支度をした。

「会社があるから先行くね。」

朝の日課が増えた。


いつも通りの仕事、いつも通りの日常であるが、一つだけ変わったことがある。それは、推しの配信がないことだ。しかし、家には推しがいる。

地球上では、些細なことかもしれないが私にとっては、隕石を回避したことよりも重要で最高な出来事なのだ。


仕事を終わらせ、家に帰った。

推しはまだ寝ている。

今日のご飯はしゃぶしゃぶにした。


翌朝、推しが臭くなっていた。

捨てた。

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